非ミーアキャット

住人

ミーアキャットは群れで暮らす性格をもつ。

ミーアキャットの住む街に、気候の乱れからはじめての酸性雨を降らす台風が来る。

台風によりミーアキャットは泥まみれになる。

再び、雨が降る。

ミーアキャットだと思っていたそれは、その雨に濡れるとパンダの模様が出てくる。

ミーアキャットは実は痩せたパンダだった。

それがお互い分かると、そそくさと群れを崩し、お互いに距離を取り出す。

パンダは群れをつくらない。パンダはパンダのように振る舞う。模様が出ることなく、その群の中で唯一パンダになりきれなかった私はどう振る舞えば良かったのか、今でも答えがわからない。

忍田 広昌

言葉選びは軽やかなのに、根底にはしっかりとメッセージが流れている、そんな文が好きです。

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