23歳、東京で得た知見

①この世に真実などひとつもなく、あるのは主観と解釈だけである
②人に優しく在ろうとすればするほど八方美人と呼ばれる、裏で泣いていることは誰も知らないし、知られる必要もない
③不幸な状態から這い上がろうとする時、伸ばした手を踏まれることがあるが、その時に抱いた悔しさは立ち上がるための杖になる
④人がいるから弱くなるが、人がいるから強くなれる
⑤うまくいっているように見える人間が裏でどれだけ苦しんでいるかが理解されることはない、理解されようと思う必要もない、向けられるマイナスな感情にいちいち傷つく必要もない
⑥と、強がっても結局私は深く傷ついてしまう人間だった、諦めろ
⑦私もあなたもあの人も皆余裕がないのだ、皆まともじゃないから生き残っているのだ
⑧人と距離を置くことは、その人が嫌いだからではなく、その人を嫌いにならないためである
⑨人に恐怖を感じても本質的に嫌いになることはできない。嫌うことはないから、私のいない場所で幸せになってくれ
⑩ゆるしてほしい、と懇願する時、最後まで自分をゆるせていない自分自身の存在に気がつく
⑪平日の夜に渋谷駅で渋谷スクランブル交差点の写真を撮る人間なんていなかった
⑫助けてとさえ言えなくなると地獄だった、地獄まで迎えに来てくれたひとの手の温度だけは忘れない
⑬人間不信でも人間を好きでいることができる
⑭いま大事にしたいひとを大事にしていればいい、それは他の誰かが大切ではないことととイコールでない
⑮こういうことを言うとまた八方美人と思われるが、何度鏡を見ても私は北川景子にはなれなかった
⑯コメダ珈琲の食べ物は病めるときも健やかなるときもでかい
⑰一本満足バーで満たされない時は精神が壊れる予兆
⑱「誰でもいい」と「あなたしかいない」は同義
⑲泣いても喚いても、私もあなたもいつか死ぬ、そのタイミングは誰にもわからない、だからこそ今あるものを抱きしめて生きるしかない、傷も痛みも全部だ
⑳止まない雨はないが、雨に打たれている時はその時間が永遠に感じられ、実際にそこで呼吸を止めてしまったら、その雨は「止まなかった雨」になる
㉑転職と結婚はノリじゃないとできない(結婚してないけど)
㉒あなたが選んでいいよ、という言葉は残酷な救いである
㉓小説を書いている人間がひとりきりで正気を保ちながら生きられるわけがない
㉔私はずっと、安心してひとりになりたかった
㉕言わない優しさは存在し、それは無自覚のうちに受け取り、受け取られている
㉖言いたかったけど言えなかった思いだって愛
㉗愛は地球を救えないが、そばにいる人を救うことくらいならできる
㉘救急車はバカ高いから呼ばなきゃいけないくらいまで自分を追い込んじゃだめ
㉙私たちは生きていさえすればいい、でもたとえ死んでしまったとしても、今まで生きてきたことが否定されるわけではない
㉚きみは優しいね、という褒め言葉は、きみは誰のことも信じてないんだね、と同義だった
㉛信じるというのはその人を信じるということではなくて、その人を信じられる自分のことを信じるということ
㉜泣こうが喚こうが恨もうが憎もうがいつか皆死んじゃうんだからできるだけ楽しくいこうぜbaby
㉝東京タワーは会社から徒歩で行ける距離にあった
㉞会社を辞めた日に友達と飲んだビールは人生で一番おいしかった
㉟どんなに遠くへ行っても誰と別れても誰といても、私は私とは別れられない、私は私と生きていくしかない
㊱居場所は東京でも長野でもアメリカでもブラジルでもなく、私を思い出してくれる人の心の中に在った
㊲言葉にできない瞬間に出会った時、せめてその時見ていた景色だけは焼き付けておきたいと思う、この感情を「文学的情緒」と呼ぶ
→会社を辞めた日の渋谷スクランブル交差点
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