小さくて大きな世界
住人
いまここにある、その不可思議さに惹かれる。
一瞬の中に感じられる永遠性。
小さき世界にどこまでも、はてしなく広がってゆく大きな物語。
生きている物語。
存在することそのものに、生きている物語があるのだと思う。
花も虫も樹も石も風も、みんな。
みんな自分の命を生きていて、いまここにいる、ある。
すべての物語に命が吹きこまれていて、生きている。
もっともっと物語が花開いて、輝く瞬間に出会いつづけてゆきたい。
ひとつの物語がもうひとつの物語と出会って、次の物語の種になる瞬間がうれしい。
途切れたり、忘れられたりしても生きてゆくはずで、忘れ去られたあとの物語にこそ出会いたい。
この世界に溢れる美しいものを思いっきり楽しんで、抱きしめてゆきたい。
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