「手を握る覚悟は、あるか。」
「その人が辛い時は、手を握り、支える覚悟はあるか。」
友人の言葉である。
その友人はとても大切な、迷った時には相談したくなる、
頼りになる姉御(あねご)。
姉御と言っても、見た目はギャルである。
派手なファッションを身に纏(まと)い、カラコンをして、髪色にはインナーカラーがチラリと見える。それらを着こなす、美魔女。
それでいて白衣を着た研究職。先生だ。そのギャップが実に、格好いい。
なぜ相談したくなるのか。
まず、思いやりがある。
思いやりとはなんぞや。
1*相手のことを心底考えて、
2*自分のことをよく見せようとはしない、
3*多少キツイと感じるような鋭い表現をも厭(いと)わない、
4*愛情を感じる行動のこと。
これはあくまで、「こもれび」的な定義である。
ここで言いたいことは、思いやりがなければ、
そんな人の話を聞きたいとは思わない。ここだ。
独りよがりな経験談を語られても、困る。
3*の鋭い表現は、よく、「怒ると叱るの違い」が語られることに近い。
要は、自分が発散して偉そうにしたいだけなのか、又は相手を嗜(たしな)めることで、良い方向へ導こうとしているのか、の違いである。
ここでも、端的に言うと、4*愛情がないかあるかだと。
愛情って、なんだ?
愛情、愛、恋愛、、、うーん、もう「愛」がゲシュタルト崩壊しそうだ。
よし、では、「こもれび」的な定義を述べる。感じるままに。
友人がくれた「愛情」はきっと、
相手(私)が幸せになって欲しい、その一心だ。
愛情はきっと、突き詰めて行くと、「相手の幸せを願うこと」それに尽きる。
冒頭に書いた、
「その人が辛い時は、手を握り、支える覚悟はあるか。」
この言葉に続いたのは、
「好きとか嫌いとか言うレベルじゃない。」
本当に愛する人、の定義が見えた。
心底、相手の幸せを願う行動が、できるか。
それは、一方的に、自分の幸せを求めるものではない。
もちろん、双方が良い気分になることができるのが理想だが、時に、痛みを伴うこともある。
それでも、たとえ自分が痛く辛い想いを感じても、
相手を幸せに導くことが、自分の幸せだと思えるかどうか。
「慈悲」と言う言葉がある。まさにこれだ。
本来、親が子供に捧げるように。見返りを求めない、思いやりだ。
世の中には、愛について、語った本やweb記事などがたくさんある。
恋愛指南書、モテ術、理想の相手を見つけるための○○の法則だの、結婚力診断だの、なんだのかんだの。
恋愛したい人、今の恋人と一緒に居ていいのか迷う人、答えを探すよね〜
確かに、自分の気持ちを推し量るために、何かの指標として?
つまり、物差しの一つとして、世の中の統計を知るにはいいかもしれない。
検索するなら、自分の心の中にした方がいいかもよ。
それを教えてくれた、冒頭の友人の言葉は、どんな指南書よりも刺さってきた。
「その人が辛い時は、手を握り、支える覚悟はあるか。」
「好きとか嫌いとか言うレベルじゃない。」
そんな中でも、本や様々な記事を読んで、自分の気持ちが整理されることがある。愛について語るならば、実にキラキラしたときめきが見える、そんな気がする言葉に触れた。最後になったが、紹介したいお言葉があるので、引用したい。
その人の純粋なところ、美しいところ、正しいところ、優しいところ、そして寂しいところと言うのは、その人と会って向かい合っているときではなく、離れたあと、ひとりのときにふと思い起こされ、伝わり、感じるものである。
「読みたいことを、書けばいい。」田中泰延 246頁 ダイヤモンド社
この文章の趣旨は、何も愛について描きたかった解説ではない。
けれども、広告代理店のコピーライターを24年間務め上げ、「青年失業家」を名乗った筆者の言葉は、印象的で、琴線に触れた。
前段の文章の趣旨は、後に続く、
我々が人間への尊敬や共感を心に刻むのは、実に相互の孤独の中においてである。
「読みたいことを、書けばいい。」田中泰延 247頁 ダイヤモンド社
何れにせよ、伝わる言葉というのは、
その人の痛みや孤独、寂しさも含めた経験から来る、
相手への思いやりを感じられたとき、初めて形づく。
同じ経験談でも、武勇伝や自慢話、愚痴ではなく、
痛みの乗り越え方、支え方であるときは、
尊敬や共感を生むのかもしれない。
この「おどりば」も、そんな場、の一つだ。
少なくとも、自分にとっては。
【こもれび -komorebi-】
うまく言葉にできませんが、このこもれびさんの記事、
何かに迷った時読み返したいと、読み終わって一番に思ったことです。
姉御さんの言葉、引用されてる言葉(読んでみたいと思っていた本でした!)
いろんな言葉に対するこもれびさんの定義、
それら全てが絶妙なバランスでなりたってるように感じました。
>しえさん
コメントありがとうございます!せっかくだったらログインしてお返事したいと思っていたら、もうこんだけ日にちが経ってしまっていました・・・!お言葉嬉しいです!
言葉にならない想いを綴ってくださって!!!
誰かの「こもれび」になれたらと思っているので、そんな時に読み返してもらえるのなら本望です・・・感涙
絶妙なバランス。。。!それこそが私なのだと、最近気づいたばかりです。