【016】無知の知
住人
友人がこの前「知らないという事実」を知ることは大事だと呟いていた。
それを聞いた私は「無知の知」だね、と返した。
少しややこしいが、私は「無知の知」というソクラテスの言葉を知っていた。
ざっくり言うと「知らないことを自覚していることは、知らないことを知らないことよりも善い」ということらしい。
そう聞くと、多くの人は当たり前のことだと思うだろう。
例えば階段の途中に設けられた幅の広い平坦な場所の名前を「おどりば」だと知らない人は、誰かにその場所が「おどりば」だと教えてもらうか、自分でその場所の名前を疑問に思わない限り一生知ることはない。
他にも「無駄な会議が多い」会社などは、それらの会議が無駄だと気づく人が少ないからそうなるのだろう。
私が実際に経験した事例もある。
私は職場をみんなで綺麗な環境にしようと、全体会のような場で発言した。
しかし翌日以降、状況はあまり改善されなかった。
それを見て私は、聞いている人にはあまり当事者意識が無いのかもしれないと思った。
というか、そういった人は恐らく何も「気づいていない」のだろう。
自分だって、まだ知らないことが数え切れないほどある。
森羅万象、すべてのことを知ることはできなくても、できるだけ多くを学びたいし、知りたい。
「自分なら、どうする。」
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