書くことを愛するわたしが、書くことを避けてきたテーマ
はじめまして。
「たかれん」と申します。今日からおどりばさんにて、月に一度、書かせていただけることになりました。
書くこと、が大好き
わたしは子どもの頃から「書くこと」が大好きでした。夏休みの課題の読書感想文なんて、課題が出る前から本を選び、いくつか読んだうえで検討し、書き出しにもとことん悩んでいたほどです。社会のワークは8月31日に完徹でやっていたのに。
ブームはだいたいひと月で終わるくらいには気持ちが移ろいやすい性格なのですが、書くことはずっと好きです。どのくらい好きかというと、仕事にするくらいです。
一年ほど教育系メディアで編集・ライターをさせていただいて、その後はフリーで依頼を受けたり、運営するフリースクールのサイト上で記事を書いたり、記事を書きたい人のサポートをしたり。ゆるゆると働いています。
ずっと、避けてきたテーマ
基本的にテーマは選ばないのですが、「避けているテーマ」があります。
①恋愛
これでも22年間のうち、一丁前に誰かを好きになったり、好きになってもらったり、「愛している」なんて言葉を交わしたりもしてきたのですが、恋愛をテーマに書くことはほとんどありません。
正確に言えば、恋愛に関する記事を書くことはあるのですが、ライフハック的な内容か、周りの方の意見をまとめたものです。自分の恋愛遍歴というか、プライベートな部分についてはまったくもって書いてません。
②ペットロス、失うこと
2017年、10年以上連れ添った愛犬を亡くしました。「連れ添った」と言えるほどきちんと世話をできていたのか、いささか自信はありませんが……。直後は相当落ち込み、仕事も早退しちゃうような日々でした。迷惑をかけてしまった。
もう2年以上経ったのにまだまだ傷は癒えず、ふとした瞬間に泣けてきてしまうので、書くことを避けているテーマのひとつです。避けてはいるけれど、いつかちゃんと言葉として残したいな、と思っています。
③仕事観
ライターとは別に、フリースクールという学校に行っていない子ども向けの教育施設を運営しています。
むしろ、本当はそっちが本業です。週に5日、子どもたちと話したり、勉強をサポートしたり、相談に乗ったりしています。フリースクールのサイト上で、不登校や学習支援について書くこともあります。
ただ一方で、仕事観について書くことはほとんどありません。なぜフリースクールを立ち上げたのかとか、どういうことを大切にしているとかは、取材を受けた際に話すことはあっても、自ら書いたことはないのです。
④家族
母、父、兄との4人家族で実家住まいなので、家族とよく関わっているほうだとは思うのですが、家族についてもあまり書きません。過去についても、今についても。
幼少期にだいぶ苦い思い出をしたから、というのもありますが、あんまりプライベートな内容を書くのが得意じゃないのかもしれません。
だから、家族との出来事についてライトに書いている方や、家族関係での悩みを話せている人を見かけると、すごいなぁと憧れてしまいます。「家族」というのはすごく身近な存在なはずですが、わたしにとってはすごく遠いテーマです。
⑤社会課題
社会は常に、たくさんの課題を抱えています。性差別とか、格差とか、貧困とか、虐待とか、本当にたくさん。
そういった社会課題に対する関心は強いほうなので、SNS上でもよくチェックしますし、ネットニュースでも細かく読み込むのですが、個人的な言及は避けています。
記事を書いたり、持論を展開したり、誰かと議論したりすることはまずありません。 Twitter上で記事をシェアするくらいならありますが、そこまでです。
わたしは「キャラ」に縛られている
避けているテーマについて考えてみると、自分がいかに縛られているかに気付かされます。
わたしが、恋愛について語るなんて。
ペットロスや失うことについて話すなんて。仕事観を言語化するなんて。家族について語るなんて。社会課題について言及するなんて。
らしくない。
イメージないって言われたくない。
ダサイって思われたくない。
嫌われたくない。
誰が作ったわけでもない、自分自身が感じているだけの「わたしらしさ」に縛られて、本当は書きたいテーマも避けて、耳触りの良い言葉を選んでいたのかもしれません。
これから、おどりばで書きたいこと
ここからは、ちょっとした決意表明です。
普段は避けがちな、「恋愛」や「ペットロス」、「仕事観」といったテーマですが、おどりばでは積極的に扱っていきたいなと思っています。
なぜなら、避けているテーマの中にこそ、わたしのコアな部分が、凝縮されているような気がするからです。
自分の弱いところ、深いところ、奥の奥に隠されているようなところが込められているからこそ、「避けているテーマ」になっている。だって、そこを拒絶されたらつらいから。拒絶されないために、そもそも扱わないということを選んでいる……。そういうことだと思うのです。
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以前からわたしを知っていただいている方は、これから「らしくないなぁ」「初めて知った」みたいなことも出てくるかもしれません。むしろ、そういう感想が出てくるぐらいまで、自分の奥の奥に目を向けたいです。
わたしをここで知ってくださった方は、ぜひフラットな目線で読んでください。らしさとかイメージとかキャラクターとかレッテルとか色眼鏡とか、そういうのを取っ払うのは難しいけれど、ぜひ取っ払う時間を取っていただきたいし、わたしもそういう時間を持ちたいと思っています。
それではどうぞ、これからよろしくお願いいたします。
たかれん
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