魂とか、輪廻とか、転生とか、よく分からないけど。
夢をよく見る。
普段から頭の中でラジオパーソナリティのようにずーーーーーっとひとりで喋っているものだから、まあ、脳みそも整理が必要なのだろう。
体操のひろみちお兄さんに熱烈に告白される夢を見て無性にどきどきしたり、職場の人が出てきてなんだか寝た気がしなかったり、元カレが出現して最悪の気分で目覚めたり・・・。
鮮烈に記憶に残るようなものもあれば、数時間後には忘れてしまうもの・・・さまざまな夢を見るのだが、とりわけ じいちゃん の夢を見ることが多いように思う。だから、ときどき、よりも少し多い頻度でじいちゃんのことを思い出す。
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長男である父に初めて生まれた子どもだったわたしを、じいちゃんはめいっぱいに可愛がってくれた。父や叔父には厳しすぎるくらいのじいちゃんだったそうだけど、わたしと一緒に写真にうつったじいちゃんの顔は信じられないくらいデレデレしている。
「とんぼを捕まえるための虫かごがほしい」と言えば、小さいお菓子の箱にミカンのネットを貼って手作りのかごを作ってくれた。「秘密基地がほしい」と言えば、ベニヤ板で小さな小屋を作ってくれた。しかもブランコつき。イチゴが大好きだったという(我ながらかわいい・・・)わたしに“とちおとめ”を買ってきたのに全然食べないもんだから、当時父親の職場だった直売所に乗り込んで、“わたしが気に入る最高のイチゴ”を探させたりもしたらしい。
そんなじいちゃんは、わたしが16歳のとき、肺気腫で亡くなった。ヘビースモーカーだったから。(叔父さんが「上でいっぱい吸ってくれ」って自分のタバコを棺桶に入れようとして、親族からめちゃめちゃに怒られていた光景を思い出す)
きっとじいちゃんが最後に見たわたしの顔は、涙でぐしゃぐしゃでひどいものだっただろう。フルマラソンのラストスパートみたいに息を切らせて、涙をぼろぼろ流しているじいちゃんなんて見たことがなかったから。ベッドに横たわるじいちゃんの手を握りしめながらもうやめてって、もうやめてあげてって何度も心の中で叫んだ。だから、じいちゃんが安らかな顔で家に帰ってきたときには不思議と涙は出なかった。なんだかちょっと、(不謹慎かもしれないけれど)ほっとしてしまった。
じいちゃんはサングラスを愛用していて、ひとりでうつっている写真では必ずと言っていいほど素顔が見えなかった。だから、遺影探しには苦労した。唯一サングラスをかけていない写真は、逆光で表情が全然見えなかった。じいちゃんがにこにこしている写真には、いつもわたしと妹がいた。遺影探しが難航してよかったな、と思う。
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今日は送り盆。家に帰ってきたご先祖様が、空の上に帰っていく日。
地球上の、いのちといういのちをすべて集めて数えてみたいと思う。輪廻、転生?よくわからないし、特定のなにかを信じているわけでもないけれど。じいちゃんも何かにうまれかわったりしているのだろうか。そういうのって、姿かたち全然違っても分かるのかな。
それとも“じいちゃん”は“じいちゃん”で、ほかの何にも生まれ変わっていないからこそ、“じいちゃん”として私の夢に降りてくるとか?
だって、じいちゃんはどこにいるのよ?すっごい気になる。
本を読んでみれば分かることなのでしょうか。
夢でもいいし、そこらへんを飛んでいる蚊でもいい。
それがじいちゃんなら。喜んで血、差し上げます。
会いたいんだよなぁ。
ricopinさんの記事を読みながら、
亡くなった母は、今どこにいるんだろうとむずむず気になり始めました。
「お墓の前で泣かないでください〜」なんて歌が脳裏を横切って、
たしかにお墓にはいないなあ、と亡くなって4年経った今頃思ったりして、、、
でも、生まれ変わって新しい人生のスタートを切っていてくれたらいいなとも思いました。
おじいさま、どこにいらっしゃるんでしょうね?
しえさん
コメントを確認したのがこの時期なってしまい…申し訳ありません。
生死についての本もパラパラとめくってみたのですが今ひとつ分からず。私たちの心の中にいるというのは確かだと思いますが、私たちがいなくなってしまったら?と考えだすとぐるぐるとまりません。
しえさんのお母様も、どこにいらっしゃるんでしょうね?
私も真美ちゃんに会いたいし、さっちゃんに会いたい。どうやったら会えるかなって考えるよ。読んでて泣きそうになった。(笑)仕事中だぞ、どうしてくれるんだ。
くららさん
今気づいたよ、ごめんね。
そう、会いたいけど、会えないんだよね。
本当にどこにいるんだろう。
会えなくても、何してるか知りたいなぁ。
お仕事頑張ろうね。