2020.02.13

住人

今日、久しぶりに大学に来て、学務の人に復学届けを渡した。

半年間の休学が間も無く終わろうとしている。

最近、休学したことを後悔する瞬間がある。

振り返ると、わたしは休み方がめちゃくちゃ下手だった。

学校のある長野市から離れて南信の地元に戻ったあとも、県内だからといって長野市で人に会う約束をつくってはしんどくなってドタキャンを重ねたり。

授業からは離れられてもSNSからは離れられなかったから、みんなが授業内容の話をしていたり過去問をシェアしている様子が見えるだけで「わたしは何をしてるんだろう」と焦ったり。

一番大切なのは心と身体を休めることだったのに、休学中に何かしなきゃ、何かを残さなきゃと必死になって、そしてどれもうまくいかなかったり。

地元に帰ってようやく心療内科に行けたのに、処方された薬を飲み続けられなかったり。

あと一年半、大学に通い続けるための体制を整えるための半年間だったはずなのに、比べたってどうしようもないことに焦って、些細なことでつまずき続けた、消耗し続けた半年間だった。

休学してよかったな、と思えることがひとつだけある。

それは、「立ち止まっても、大した景色は見えない」ということが、分かったこと。

高校受験、大学受験と、ありがたいことに順調に駆け抜けてきた。そして大学に入ってからも、大学を出たあとも、

ノンストップで駆け抜け続けたら、いつか折れてしまうのではないか。

そんな漠然とした不安が、休学を考えるきっかけだったのを覚えている。

立ち止まれるうちに立ち止まって考えてみようと思ったけど、実際立ち止まってみたら、他の感情に忙しくて考えてる暇もなかったなー。

だから、やっぱり、まわりに合わせて走ってみようと思う。

休学前は、走りたくない、どこにも行きたくない、でもどこかに辿り着かなきゃ。という気持ちでいっぱいだった。

それを思えば、また走り出そうという気持ちになれていること、これも休学で得た収穫かもしれない。

とりあえず、走ってみてまた考えよう。月に一回おどりばで立ち止まることだってできるんだし。

春からの生活を楽しみにしている自分がいることを、10月のわたしに伝えたらびっくりするだろうな。

おてあらい花子

鼻唄みたいな言葉と、呟きみたいな歌をこぼします。20歳です。

プロフィール

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  1. ゆうりゆうり

    決断した花子ちゃん、すごい。
    わたしならさっさと逃げ出してると思うから。
    無理はしないでね。いつでも立ち止まったり、寄り道したり出来るから。