しい あなた

住人

今までの記事はわたしから様々な「あなた」へ書いてきた。しかし、ひと段落ついた気がする。様々なあなた、を思い浮かべて書いているうちに、わたしはひとりであっても様々なあなたによってわたしであることに思い当たったのだ。当然のことだ。でも当然のことが腑に落ちないことなんて日常茶飯事で。一生懸命無理やり腑に落としてみんな大人になるのだと思う。

「むやみやたら」って漢字で書くと「無闇矢鱈」なの知ってた?

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2021年最初に詠んだ短歌。

イヤホンが脳へ直に問う「愛と恋の違いって何?」元旦の夜

お年玉で買ったばかりのワイヤレスイヤホンを試したくて、友達の恋の行方が気になって、元旦の夜に電話した。片方が好きなだけでは、2人の関係はうまくいかないみたいだ。

恋は感情の格闘技だ。性欲を美しく言ったものが恋だとか、そんなことを最中にいる人に言ったって馬の耳に念仏。次元が違う。人を好きになるというのは、もっとなんか、すごいことのような気がする。だってこの世には恋の歌が溢れている。片想いも、両思いも、失恋も。恋には人を突き動かすエネルギーがあるらしい。

でも人は、恋だけでは結ばれない。愛だ。愛が必要みたいだ。

愛と恋の違いってなんなのか、みんな一度は考えたことのあるテーマだ。わたしが今更考えたところで、もっと深く考えた語彙の多い人が既に的確な表現をしているのだろう。今までわたしが聞いたことがあるのは、「愛は真心。恋は下心。」「相手の幸せを願うのが愛。自分が幸せになりたいのが恋。」くらいだろうか。まあなんとなく言いたいことはわからないでもない。「恋してる」という動詞は自分の中で完結している感じがするけれど、「愛してる」はどうしようもなく相手が存在している。意識の方向に大きな違いがある。

そんな中で、わたしが一番しっくりきた違いは、後ろに「しい」をつけることだ。

「愛しい」

「恋しい」

あ、全然違う。湧き出てくる感情の根源が相手に由来するか、自分に由来するかの違いがわかりやすい。きっと、こういうことだ。恋しいだけでは相手を許せない。愛しければきっと相手を許すことができる。

キリストとか仏陀が言っていたのはこういうことなのかなあと、のぼせてきた頭でぼんやりと思うアパートのお風呂での話。

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わたしたち気が合うかもね好きな色なんて決められないから好きよ

ゆまいさか

夢は、超すごい音楽の先生になることです。

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