【007】キングオブ讃岐うどん

住人

私がうどん好きを名乗っていることは、多くの皆さんにとって周知の事実であろう。

しかしだ。
うどん好きを名乗る上で、食べなければいけないうどんがこの世にはある。

それが上の画像、「キングオブ讃岐うどん」とも名高い、山越うどんだ。
かまたまを全国に広めたと言われる。

私はこれまでアクセスの難しさや営業日の壁に阻まれ行くことができなかったが、先日遂に辿り着くことができた。

11時過ぎに訪れるも行列。
しかし、うどんの回転の良さはラーメンなんかの比ではない。あっという間に進んでいく。

私はかまたま2玉(400円)、そしてかけ1玉(250円)のW注文。
手際良く出されたうどんに心躍らされながらお会計を済ませる。
3玉も頼んで650円…衝撃の価格だ。

会計後にセルフで、かまたまには2Lのペットボトルに入った出汁醤油を、かけには専用什器に入った出汁をそれぞれかける。

広い中庭に設置された椅子に腰を下ろし、かまたまをかき混ぜる。
キラキラとしたうどんが卵と混ざり、食欲を掻き立てる。

恐る恐るうどんを口に運び、衝撃が走る。

「これが『讃岐うどん』だッ!!!」

そう、まさにこれが「キングオブ讃岐うどん」。
少し太くて角が立っており、コシがそこまであるわけでなく、しかし芯がある。
ここに来れば誰しもが、讃岐うどんの何なのかを知ることができるだろう。

山越のかまたまの美味しさは、別格だ。

そしてかけに移る。
黄金色に輝く出汁からは幸せの香りが漂う。
その香りに期待しながらうどんを啜る。

「あっ……」

あまりの美味しさに言葉すら出ず、面食らってしまった。
「面食らう」とはまさにこの「麺食らう」から来ているのだろうか。

この美味しさのポイントとしては、関西の出汁なのに塩味が強めだということだと思う。
私は関東出身なので濃い味付けに慣れているが、その私でもこの黄金色の出汁に濃さを感じた。
そしてその出汁の濃さが、うどんと絡んだ時に見事なハーモニーを生み出す。

間違いなく、日本一美味いかけだ。

山越のかまたま、かけ。
うどん好きの方も、そうでない方も、ぜひ一度ご賞味あれ。

うどんを見る目がきっと変わります。

フォルテッしも

1999年生まれ。うどんが好き。変えられるものを、変えていく。 思ったことを、思っただけしか書きません。

プロフィール

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。