楽しい時間割

住人

4年生にもなって週4で学校行くなんて1年生のときは思わなかった。専門も必修は取り終わってあとは卒論だけなのに、どうして2年生や3年生に混じって授業を受けて、時には1年生と一緒に共通教育棟の教室に行くのかといえば。

月曜日はゼミと社会言語学、火曜日は日本語学概論と言語学概論、水曜日は韓国語2コマ、金曜日は日本語学概論とシュメール語。国際学というか人文学というか。言語系にこんなにハマるんだったら副専攻取れたかもしれないけどそこまでガチ勢になれないのが私なので。中途半端に緩くやっていこう。趣味も学問も深く掘り下げるほどの元気はないね。

好きな科目だけの時間割は私の中で小さな夢のようなもので。高校生のときは毎日地理と古典だけやりたかった。好きな授業だけの学校だったら毎日張り切って行くのにって思ってた。大学に行ったら自分の好きなことを学べるよって言われて、でもそれは、時間割が好きな科目だけで埋まることとはちょっと違った。

私にとっては大学の専門の授業があんまり楽しいと思えるものが少なくて、去年偶然取った日本語音声学が今までで一番楽しい授業だった。きっかけは韓国語の先生が音声学に通じていて、授業で何度か音声学の話を聞いていたから、音声学もおもしろそうだなって思って。そうして見つけた日本語音声学の授業は内容もおもしろかったけど、何より先生から日本語の歴史や方言の話を聞くことが楽しくなった。日本語って面白いなーって思って、4年生になったら日本語文法の授業も取ろうと決めた。

日本語音声学の授業を受けていると、今まで気にならなかった日本語や言葉のあれこれに違和感を覚える。その違和感を攻略できると嬉しくて、日本語って不思議で面白いなって気持ちでいっぱいになる。そういう気持ちで一週間を過ごせるのは幸せだ。ダラダラ取り続けている韓国語も、きっと先生という専門家から教わる機会はこれが最後だと思うから取り切ってしまおう。楽しい時間割は楽しい学校生活の必需品だね!

manako

進学で長野県外にいます。ときどき思い出す言葉は「理解するのではなく認めよう」

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