【024】何者
自分がこれから何がしたいのか、わからない。
昔、倫理の授業で「善とは何か」みたいなことを習った気がする。
人間的に成長するとか、人の役に立つみたいなことは善なんだろうか。
自分が社会に貢献できるような「善い」こととは何なのか、そんなことを考えていると、今の自分が何をすべきなのか分からなくなった。
例えば社会で困っている人に対して、何かしらのアプローチで助けようとするのは善いことなのか。そんな具合に。
ところで、戦争はよくないことだ。(と、私は思いこんでいる)
それはなんでだろう?
ドラえもんは言っていた。
「どっちも、自分が正しいと思ってるよ。戦争なんてそんなもんだよ。」
どっちも自分が正しいと思っている戦争に対して、自分が戦地にいるわけでもないのに「(片方の国)がよくない」と声をあげるのは本当に善いことだろうか。
子どものケンカだとしたらどうだろう。
ケンカしている子ども同士を無関係な大人が止めに入るとき、例えどちらかが本当に悪かったとしても「まぁ、どちらもよくなかったね」と、お互いに謝るようにするのがセオリーじゃないだろうか。
つまり、戦うこと自体が悪なのか。(と、私は思いこんでいる)
じゃあ、私は平和のために仕事をしているのだろうか。
それは違う気がする。
私の仕事が平和に結びついているとは到底思えない。
じゃあ、誰かを喜ばせたいのか?自分が生きていくため?
それはなんとなくそうかもしれない。
そういえば昔に何かの漫画で
「お金はお金よりも大切なモノを守るためにある」
というセリフを聞いたことがある。
私が仕事をしてお金を稼ぐのは、お金よりも大切なモノを守るためなのかもしれない。
自分は何者だ。
職場の人に会う時、友人に会う時、愛する人に会う時、私はどんな顔をしているのだろう。
ついこの間、職場の同期に「素直すぎる」と言われたことがあった。
確かに私は思ったことしか言わないが、思ったことをそのまま言うというのはよくないことなのかもしれない。と思った。
でも本当にそうだろうか。
みんな子どもの頃は素直だったのではないか。
泣き喚く子どもにイライラする大人も、みんな昔はそうだったはず。
いつから人は、素直じゃなくなるんだろう。
子どもの素直は許されて、大人の素直は軽蔑されるのだろうか。
嘘をつきながら生き抜く世の中は、そんなに楽しいものなのだろうか。
素直な私は、嘘に敏感だ。
話している相手が「今、嘘ついた」というのが手に取るように分かってしまうことがある。
でも嘘を嘘と見抜けたところで、私が幸せになるわけでもない。
あぁ、私は何者なんだろう。
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