AY1073 HEL→RIX
3月、卒業旅行のシーズン。コロナで思うように海外に行けなかった友人の誘いでフィンランドとラトビアに行ってきた。私にとっては卒業“予定”旅行なんだけど。。。
ちょうど1年前、北海道に行って帰りの飛行機が雪で欠航になり、新千歳から苫小牧までスーツケースを携えた旅行者が路線バスに鮨詰め200%になるとんでもない経験をした私たちは、1年経って精神的に成長したはずと信じて一週間以上の二人旅を諍いなく過ごすことを誓った(別に喧嘩とかじゃなくて、長時間の移動やら旅の疲れでそろそろ孤独の時間を手に入れたかったけどどうにもならずにうやむやな雰囲気になってしまっただけ)。
初めて訪れたフィンランドは毎日晴天で、普段北陸のどんよりした雲の下で生活している私たちにとってものすごく眩しく感じられた。ヘルシンキは世界遺産であるヘルシンキ大聖堂、marimekko本社、ヘルシンキ中央図書館をはじめとしてデパートや郵便局にも行った。タンペレのムーミン美術館やイッタラのデザインミュージアムも、どれも美しいものばかりで目に焼き付けようと必死だった。それから、毎朝駅のカフェで食べたクロワッサンサンドやフォカッチャサンド、初日に今回の旅飯No.1を記録したmarimekko本社の社食、滞在最後の夜に食べたラップランド料理(トナカイのカルパッチョがお気に入り)、食べ物もボリュームがあって美味しくて、全部忘れたくない味だった。
ヘルシンキ・ヴァンター空港の端っこもいいところ、搭乗ゲートは最奥だし機体はプロペラ機、搭乗方法は滑走路をバスで移動して梯子を登る、私にとっては2回目の、This is バルト三国に飛行機で行く体験!機内で飲めるブルーベリージュースを味わいながら約90分、占領の歴史を伝える世界遺産の都市、ラトビアはリガに到着。3年前初めて旧市街を歩いた時、世界にはこんなに素敵な街並みがあるんだと感動と驚きと幸福感を味わった。ことあるごとに「またリガに行きたい」「リガは最高。街歩きが本当に楽しい」そう言っていたらこんなに早く2回目が実現してしまった。
3年前も訪れた旧市街、ブラックヘッドハウスや聖ペテロ教会、リガ中央市場はもちろん、国営化の歴史も持つライマチョコレートミュージアム、新市街にあるラトビア国立図書館、さらにコーナーハウスとラトビア占領博物館など、隅々までラトビアを味わった。美しさと高揚感に包まれながらも、コーナーハウスとラトビア占領博物館が伝える暗くて近いラトビアの過去が身に沁みる。全日程を通して一番印象に残ったことを挙げるなら、私は間違いなくラトビア占領博物館とその展示であるテディベアのMiksを挙げる。Miksと共に展示を鑑賞すると、その最後に世界旅行をする彼に涙が溢れてしまう。一方で、ブラックヘッドハウスのお土産屋さんは日本語を勉強している店員さんがお守りの説明を丁寧に日本語でしてくれて、始終日本語で買い物を楽しませてくれるサプライズも嬉しかった。
約一週間、フィンランドとラトビアの長いようで短い旅が終わり、日本に帰ってきた。帰ってきてから会う人みんなに「明るくなったね」と言われるのだが、果たしてそれは出国する直前に私が人生で初めてインナーカラーで髪色を明るくしたからなのか、それとも別の理由なのか。。。
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