新たなはじまり、緑のたぬき。

住人

何も考えずにWordを開いた。書くこと、決まっていません。とりあえず腕や指を動かす。最近は《書く》よりも《描く》に夢中。自分の肩書きを見失い中。小説家を名乗ってはいるものの、人には詩人とか叫ぶ人とかってよく言われるし、自分自身も《小説家》はちょっと違ってきているかなって感じる。それとは違う方向へ進んでいる。もちろんイラストレーターでは断じてない。そもそもイラストは上手に描けるレベルになくて、ひたすら模写、模写。ムシャムシャ、ジャンクフード食べながら。たまにイラストを「かわいいですね!」ってインスタで言われるのだけれども、ビギナーズラックです。

イラストを描くきっかけはちょっとした落書きが始まりだった。インスタントカップ麺の《緑のたぬき》を手書きエッセイの枠内にちょろちょろっと描いたんだけど、意外と《味》があるって自分でも手応えを感じた、何より楽しく感じた。で、友だちもそれを見てかわいらしいって言ってくれて調子に乗ったんだよね。あ、今、手描きブームなの、わたしの。去年の11月くらいからほぼ毎日イラスト+エッセイの作品を手掛けていて、超*楽しい。この間に4年かかって書いていた長編小説を仕上げた。それにnoteでも400字小説というものを毎日投稿し続けていて、もちろん月イチのおどりばの文章も書いて……。ということを続けている。長編小説は書き切ったな、出し切ったなという感じ。次のアイデアが枯渇している、だから焦る。(もう長い小説は書けないんじゃないか?!)。そんな不安に襲われている。だから楽しいことに目を向けがち。イラストを描くことだ。小説から逃げっぱなし。近いうちに向き合わなきゃだよな。今後の小説家人生をどうするのか。

わたしは最早《文筆家&落書き家》なのか。果たして言ったモン勝ちなのか。やるなら手紙を書くことを仕事にしたい。あ、手紙だったら文字もイラストも含まれるから《手紙作家》という肩書きはいいかも! そうだ、今日からわたしは《手紙作家》。自分に向かって書く。もうひとりのわたしを経由して知らないあなたに発信する。手紙だけに手書き/手描きにはこだわりたい。手紙のいいところは《文字》だよね。わたしのかわいらしい文字はイカつい顔からは想像できない。荒々しい文字にダイナミックな性格を感じる人もいた、乱暴な文字に(怒っているのかな)。って空想することも。文字は脳を刺激。相手のその文字に脳が透けて見える。人柄やバックボーンまでわかる、きっと。少なくとも想像する。それがまた楽しい。手紙サイコウ。

何が目的で書きはじめたんだっけ。あ、何にもなかった、白紙からはじめたんだった。なのに、ここまで書けている。ほとんどタイピングが止まることなく辿り着いた。喋るのは本当に苦手で、うん、話しているうちに何を話しているのかわからなくなってしまう。ボロボロになるんだよね。でも、文章もまた一緒でしたね。喋るのと書くのは好きか嫌いか、それだけの問題なのかも。文章は落ち着いてまとめにかかることができる。手紙とかも書きはじめは何を書こうとか考えないけれど、帳尻を合わせて書き終えることができる。絵葉書なら、あの狭いスペースに即興で書く。書くことは手紙もポストカードもエッセイも小説も即興性が醍醐味だな。即興だからこその偶然性に芸術を感じるんスよ。そういう才能、センスを持っていることに、自分で自分を褒めないとダメだから褒めよう。

「わたし、すごいよ~」

あと、ここ、おどりばもほぼ誰も見ないのに5年近くも休むことなく月イチで投稿しててエラいよね。自己満足ですけれど。せっかく書く場所を得たのに、書かないのはどうしてなのかと疑問に思う。みなさん、お忙しいんだろうか。わたしも正直、最近、ここを続けることに疑問符なところありますよ、実際。書いて何になるんだろうかとか、人からなんて思われているのかとか、余計なことを考えてしまってね。誰かから反応があるわけではないし。でも、よくよく考えてみる。わたしは見返りを求めているのか。書きたいから書いているだけじゃなかったのか。自動文筆マッシ~ンじゃなかったのか。だから何かと理由もつけずに、反応なんて気にしないで求めないで、書こう。そして描こう。来月は手書きと手描きの写真をアップしようかしら。

そうそう、今時手書きの文字、カメラにかざすとテキストに変換されるのね。これは便利。だから、それも利用しよう。さてさて、そろそろ終わりですが、はじまりからまとまりがなかったので、終わり方もまとまるわけはないんですよ。う~ん、強引にまとめれば、これからは《手紙作家》と名乗って、イラストも描いていきます。どうも最後まで読んでくれてありがとう。だなんて矛盾だから、絶対に言わないよ。誰も来ないのを待ち続けてる。

なかがわ よしの

生涯作家投身自殺希望。中の人はおじさん。早くおじいさんになりたい。

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