〖 続ける 〗だけがホントの才能

村上春樹の「風の歌を聴け」を何年も読んでいない。初めてのまともな小説体験だったと認識しているが、わたしの記憶は自分勝手だ。自信を持って言えない。なぜこの小説が好きなのか。多分、雰囲気が好きなだけカモ………。でも、会話文が小洒落ているのは明白な好きな点。文章が小ブロックに分けられて、短く、読みやすいのも好き。それと重要なのは音楽と密接であることだ。これに関してはわたしの作風や文体に大きな影響を与えている。わたしは音楽が好きだから誰ソレの「○○○○○」という曲を数々登場させているんだと自覚していたが、勘違い。村上春樹さん、あなたのせいでした。
村上春樹を読んだきっかけは高校生当時の彼女が勧めてくれたこと。野球漬けの毎日の泥くさいわたしには不釣り合いなオシャレさだった。だから逆にハマってしまったのだろう。(あ、「風の歌を聴け」が村上春樹初体験だと思っていたが「ノルウェイの森」だったかも…………。上京した男子寮の個室で読んだ記憶があるから、こっちが初体験だったかもしれない)。一番熱心に読んだのは「ねじまき鳥クロニクル」だと思われる〜。井戸の底へ座へ行く(そんな展開じゃなかったっけ?) のが非現実体験なのに、自分自身の中に潜っていくような錯覚をしたよねー。でもこの作品以降の村上春樹を知らない。影響を受け過ぎるからという理由で、読まなくなったんだ。今なら、影響受けずに読める? 読み直したい、そんなKIMOCHIはある。でも心の声は正直で「その時間を書くことに費やせ」と言っている。Inputが大事なことを本当はわかっていないのかもしれない。いつでもわたしは Outputしかしてないんだ。心が書きたい! と叫んでいる。
サムネイル画像にあるように、この文章は元々手書きで書いたもの。それをテキスト化してくれる機能を利用して、電子文字にしてる。パソコンで書いた方が効率もいいし、添削も一文一文進めつつ、時折手直しを入れて直せるからPCで書いた方がいいに決まっている。だけど心の声は手書きしたいと言っているので、手を動かしペン文字にしているのでした。
50歳目前にして、ようやく心の声に耳を傾けられるようになった?! 若かった2000年代は自分の本当の心を見ようともせずに、嫌いな仕事に明け暮れ、行きたくもない飲み会に参加し、流行を追いかけなければならない! みたいな気持ちに左右されてた。聴きたくもないJ-POPを仕事の都合で聴いたりネ。最近はそんなことなくて「嫌だ」という心の声に耳を傾けられるようになり、楽チン。素直になった。同僚から借りた本を読みたくなるまで待ったり、勧められた映画も機が熟すのを待てたり。バズったとかバズってないとかに踊らされなくなった。一見、アンテナが鈍くなったと思われるかもしれないが(うん、実際それは事実だとして)、自分なりに嫌なものは嫌とジャッジできるようになった。会いたくない人とは縁を切った。もしくはこちらから連絡することはしなくなった。
一方で「やせ我慢」していることは実はあって。それがこのおどりばへの執筆だったりするかも。読んでくれる人は毎月0に近いし、他の住人方々はとっくに在宅退去状態だし、だから本音は「わたしももうやめよう!」なのだ。でも、やめないのは、サウナにいつまで入っていられるかの勝負で、もっと言えばサウナには誰もいない状況でのやせ我慢対決。実は先月の記事、予約投稿したと思っていたのにミスっていて正しい日時にアップできていなかったんだよね。「これを機にここを離れようか」と頭を過ぎったんだけれど、そんな心の声を無視して今月も書いている。 5年、毎月欠かさずに更新してきた意地?! 全く誰に虚勢を張っているのか不明。わたしがやめたとて、誰にも迷惑はかからないんだと感じているから、やめていいんだと確信もしている。ホントやせ我慢なんスよ。とりあえずあと1年……とは言わずに、8月の原稿は書こうという意思を持っています。それを書き終わってから続けるのかやめるのかを決めます。
筋トレは「疲れる!」という心の声がうるさいのでしていない。若里公園を 1周するだけのランニングも「めんどくさい!」という気持ちからやめてしまった(1ヶ月もたなかった) 。「好きなものは食べる!」という声には素直で、すなわち「ダイエット!」の心の叫びには耳を塞いでいる~。あらまあ、なんて心が弱いのでしょう。逆になんて純粋なのでしょー。どんどんわがままだった(であろう)幼少期に戻っているのかー?! だとしても今の状態が正しいと思いたいのが人の心てぇものです。わたしは自分の心の声のままに生きるんじゃ。「ありのままで」ってことですヨ。あの映画の主題歌みたいで嫌だけれど、そうですね、かろうじて、おとりばは「書きたいー」の気持ちが勝っているから書きました。なので、あなたのご都合がよろしければ次回もぜひここで会いましょう~。
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