嫌われ者

それはわたしだ。どこへ行っても、地球で暮らしてても、いつの時代でも敬遠される。「誤解だ！」なんて喚き散らしたりはしないさ。手当たり次第、嫌なヤツを演じてみる。面白いことに思い通りになるから主演男優賞。貴様は宮崎駿の最新作を観たのかな。わたしは見ていない。興味のないフリをして自分らしさを追求。くそみたいな個性で、わたしは＝特別＝だなんて斜に構えて、傍観。山喜屋の肉そばが食べたい。レモンサワー、気が狂うまで飲みたい。小説や映画のタイトルは懲りすぎない方がいい。今までの自分の、このおどりばでのタイトル付けには目を瞑って、こんな境地に落ち着いたのさ。タイトルに凝ると、嘘つきだから、気に喰わないって感じるようになっちゃったんだよね。＝水＝とか、＝ち＝とか、ド＊シンプルにただ在るといいよな。誰の心も動かさないタイトルで小説を書きたい。誰も読みたくならないようなタイトルでおどりばを書きたい。それはさておき、多くの住民のみなさん、どこへ行っちゃったのかしら。書くことに命懸けてたんじゃねえのかよ、過疎化。多分、それはわたしのせいだと思うのは、自意識過剰で傲慢で、そんなことありゃしないんだ。こんなわけわかめな文章を永遠に書き続けてても誰かに認められはしない。嫌われるだけ、ただそれだけ。リアルで会うつもりはないから、とことん嫌われたい。言葉で皆々様の人生を変えたいだなんて、身分不相応なことは言わない。思うのは、たとえば年老いたお婆さんとか見ると、小さすぎて捻り潰してしまえそうで怖くなる。赤ん坊が泣いていると、うるさくてぶん投げてしまいそうで怖くなる。ちょっとしたことで人生は転落する。もう落ちるところまで落ちたつもりだけれど、人を殺すほど、不幸せなわけじゃない。だから人の道を外してしまうかもしれない自分自身の闇が恐ろしい。こんなことを書いたら、嫌われる以上に恐れられるのか。どうせ精神障がい者だから偏見の目で見られているのだろう、狂っている人ってすでに思われていて、距離を取られているのかもな。近寄らない方が無難だ。愛想笑いに疲れるから放っておいてくれ。でも、せいぜい嫌うくらいにしておいてヨ。殺意や怨念を持たれるほど、憎まれたくはないって、人並みに思うんだ。今日、好きな人に会うとして、告白したらフラレるのがオチ。浮気したとしていつかバレるのが関の山。不倫願望、ありますよ。モテたいですよ。嫌われたくないですよ。だから、心底、わたしはわたしに嫌がられる。お前が思うがままにコントロールされたら楽だろうな。言いなりになるのは簡単で快楽であるよ。それは都合良く好かれるってことだな、意味がわからないって？太陽に吠えるようなマヌケな真似はしない、ここに正しい言葉で、正しい文法で書き殴るつもりはない。わたしの文章は＝art＝だからな、ははは。何言ってんだよ。それでも少なくともきみよりはマシな文章書けるはずさ。そんなつもりでずっといる。5年も10年もそう思い続けている。そういえばさあ、利き手は右手なんだけど、左手で書く書体が愛しくて、わざとそれに近づけた文字で書いていたら、きれいに書けなくなったじゃんかよ。そういう話なら、文章だってもうまともに書けなくなっているのかも。誰もがそこそこわかって、誰もがそれなりに感心する文章を書けるはずと思っていたけれど、もう老いたし、訓練を怠ったから書けないかもしれない。試してみるつもりもないけど。左手の文字のような味のにじみ出る小説が書きたい。ここでその実験をさせてもらっている。今のところ、閲覧数は軒並み一桁だから、失敗作ですね、HO-HO-HO。指鳴らしてわたしを読んで。ヨルシカ聴いてあなたのことを思い出す。きれいだったなあ、かわいかったなあ、全力で叫んでいたなあ。むき出しの個性を愛した。恋っていう縛りから逃れることはできない。コーヒーのおかわりください。２時間ミスドで粘っている。これから先のことは考えたくない。刻一刻と死に近づいていっている。こんな作品で心削って、時間を無駄にしている。なのに、いつか報われるって信じてる。閲覧する、一桁のままでいいから、お前だけには刺されよ。撃てば撃つだけ鬱に無駄になるけれど、奇跡的に命中することもあるかな。頑なに拒んでいる宝くじ売場の前を通ると、こんなに無心なら当たるんじゃないかって思う時点で、下心。ドブに小銭を捨てるだけだから、妄想するだけにしている。10億当てたら人に好かれるなあ。虚しいなあ。金の匂いを嗅ぎ付けて群がっているヤツらが嫌いだ。きっとわたしはつまらない人だから、たった10億円で人生を無駄にするなあ。妻とも別れるかな、愛してるのにな。娘を奪い合うのかな、愛してるのにな。悲しみを愛するほど覚悟はない。そんなわたしは嫌われる価値も憎まれる価値もない。こんなに好きなのに「いい人ね」って言われて終わるのがお似合いさ。