それを望んだのも、自分でしょう。

住人

これは、本来投稿するはずだった10/4の19時を目の前にして、書き上げられずに下書きに入っていたものだ。

本当ならばもうお蔵入りになるはずだったのだけど、これを書いていた瞬間の情熱は凄まじいもので、なかったものにしたくないという思いもあり、管理人さんたちのお気遣いに感謝しながら投稿させてもらうことにした。

◆ ◆ ◆

しんどい一週間だった。
正確にいえば、現在進行形でしんどい。なんなら明日が終わるまで超しんどい。

このおどりばの文章も、もしかしたら間に合わないかもしれないと思いながら、仕事用PCのキーボードを鳴らしている。

締切まで、あと30分と少し。

これを今読んでくれている人がいるとすれば、きっとなんとか滑り込んだのだろう。

話をもとに戻す。

しんどい気持ちというのは、生きているなかで往々にして襲ってくるのだけど、今週はなんだかレベルが違った。

仕事はそれなりに忙しい。Webライターをしていて、今週締切の記事もあった。でも、わたしをしんどくさせたのは仕事ではない。

それは、仕事以外でやっているさまざまなことだ。

友人と立ち上げた雑誌の企画・制作、通っている企画の講座の最終プレゼンの準備(資料、原稿づくり)。

それに加え、今度から憧れのメディアで記事を書かせてもらえることになったので、初の打ち合わせに向けた企画作り、編集長とのネタ出し、アポ取りの準備に追われた。そして、このおどりばも。

さまざまな締切が一気に押し寄せたことで、休日でも仕事終わりでも常にPCを広げて、深夜遅くまで企画づくりに頭を悩ませている。

こんなのが当たり前の人だってたくさんいる。だけど、もともとキャパがあまり大きくないわたしにはこれが、本当に苦しくて、しんどかった。たまに脳が熱で膨れている気がして文字通りパンクしそうになる。そして泣く。

やめたい、逃げたい、楽しいことだけしたい、Amazonプライムで映画みたい。

思考が停止すると、botのように自動的にこんなことばかり脳内に流れる。

仕事じゃないんだから、やめればいい。
そんなつらいなら逃げればいい。(メディアで記事書くのは仕事だけど)

たしかにそうなのだ。

でも、おそろしいのはすべて、自分が好きで、どうしてもやりたくて始めたものだということだ。

わたしは、自分が好きで始めたことに、自分の首を絞められている。

そう思うことは今までにも何度かあったけれど、今週は異常だった。

やめたい、逃げたい、全部投げ出したい。
でも、それを望んだのは、自分でしょう?

声が聞こえる。

そうだ。全部大事で、全部大事にしたくて、逃げ出すことを拒んでいるのも自分なのだ。

仕事だけじゃ足りなくて、前に進みたくて、やりたい!と思ったらたとえ忙しさと引き換えにしても後悔したくなくて飛び込んだ。

その結果が、今というだけだ。

しんどくなるたびに、自分のキャパの小ささに情けなくなるし、ライターという仕事も向いていないかもしれないと思う。でも、たとえそうでも、やっぱり諦めたくない。頑張りたい。

結局、自分でやると決めたことを全うしなくて一番怒るのは自分で、一番後悔するのも自分なのだ。

このおどりばもそう。今月はお休みさせてもらおうと思ったけれど、やっぱり書いている。たぶん間に合わない。でも、諦めたくない。

◆ ◆ ◆

実はこの時、ほぼほぼ書き上げていたのに、PCが動作停止して文章が半分くらいふっとんだ。なぜこのタイミング、と絶望的な気持ちだった。

そこから思い出しながら必死にキーボードを叩いたのだけど、きちんと記事として終わらせられないまま、強制タイムアップ。書けたのは上記のところまで。

すでに19時を回ってしまったうえに、この日は運が悪く会社全体の四半期飲み会があり、先輩に呼ばれてPCを閉じざるを得なかった。

この日の翌日は、通っていた講座の最終日プレゼンが控えていたので、結局飲み会も1時間そこそこで抜けさせてもらい、夜はひたすら原稿を作って練習した。
もう精神的にも体力的にもぎりぎりだったけど、おどりばを投稿できなかったぶんも、絶対に成功させたいという一心だった。

結果、プレゼンはたくさんの人によかったと言ってもらえた。「感動した」と泣いてくれた人もいた。半年間の集大成だったので、本当にうれしかったし、諦めなくてよかったと思った。

自分が好きで始めたことに首を絞められることも往々にしてあるけれど、結果それに勝る喜びが必ずあることを、久しぶりに実感できた瞬間だった。

その実感を得られるまでのスパンが長いと、やっぱり苦しくなっちゃうから、これからは自分で定期的に喜びを感じられる仕掛けをしようと思う。方法はまだ模索中だけど。

「やりたいことがたくさんあるのって、しあわせなことだよ。」

誰かが言っていた。今のわたしも、そう思う。

やりたいことがあるうちは、それを全部やってみる。どうしようもなく苦しくなったらやめればいい。たぶん苦しくなっても全部諦めたくないって思っちゃうけど、やめるという選択肢ももったうえで、できる限り全力で頑張りたい。

来月のおどりばは何を書こうかな。今度はぎりぎりにならないように、今から考え始めよう。

最後まで読んでくださってありがとうございます。
来月の4日、またこの場所で。

むらやまあき

23歳。 やわらかくもパンチのある言葉で、この社会に小さな変革を起こし続けたい。

プロフィール

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