星空を見上げてほしい
夜、散歩をした。
夜といっても、12時をとっくに回ってからなので、夜中だ。
星がきらきらだった。
きらっきらだった。
ここ最近まいにち夜に散歩をしているけれど、
まいにち星はきらっきらだ。
はじめは心配して、止めたり気をつけるように声をかけていた両親も、あまりにまいにち出かけるのでさすがにもう何も言わなくなった。
家の裏のほうは、全部田んぼなので、
5分ほど歩くと街灯も電線もひとつもない道になる。
そこが大好きだ。
だれにも邪魔されないで
ひとりあるく
ここ最近はとくにあたりが静かに感じる。
とてもきもちいい。
じぶんと
まっくらな田んぼ道と
きらっきらの星たち
ほしの形がくっきりわかるほど目はよくないので、
はじめて星の絵を描いた人があの形にした気持ちがよくわかる。
じっとみていると、
星と星のあいだが線でつながっているようにみえる。
星と星をつないで絵をかこうなんて
ほんとうにおもしろいことを思いついたなあとおもう。
でもさらにじっとみると、
その線にみえるぶぶんにも小さな、無数の星が
集まっているということがわかる。
さっきもいったように、最近はまいにち夜中に散歩をしているけれど、星はまいにちきらっきらな上に、流れ星をみなかった日は一日もない。
一日に、というのは、人間の基準でしかないので少し変なのかもしれないけれど、24時間のあいだに、どのくらいの星がおおきく光っておちていくのだろう。
きっとはかり知れないような数の星がおちて
はかり知れないような数の星がうまれているのだろうな。
まっくらな空に光る無数の星
ほんっとうにきれいだ。
それ以外なんて言ったらいいかわからない。
そんな言葉にあらわして申し訳なくなるほど、
ほんっとうにきれいだ。
なんてちっぽけなんだろう。
ものすごくありきたりで、
だれもがおもったことのあることかもしれないけれど
じぶんはなんてちっぽけなんだろうか。
いまみている星くらい遠くにいったら、
地球はあの大きさになるんだ。
そのなかにいきている、ひとりのじぶん。
こんなに星はまいにち光っているのに
じぶんときたら
ちっぽけなのに光ってもいない。
こんなに多く感じる地球のなかの人口も、
星たちからしたら鼻で笑う対象にもならない数だ。
じぶんはさらにその中のひとりでしかない。
なんで生きてるんだろう
なんでじぶんはじぶんなんだろう
じぶんはひとりではなにもできない人間だ。
こうやっていま書くと、それが人間というものだで終わってしまいそうな気がするけれど、
じぶんは本当にひとりでは何もできない。
できたことがない。
疑問におもったり、なんでそうなってしまうのかと考えることはあるのに、それに対して何かできたことはない。
なにか迷って決めなければならないとき、必ず誰かに助言をもらって、そのなかから選んで自分で決めたような顔をして進んできた。
毎日まいにちSNSに書かれる人間の悪口を、
嫌だとおもっても無くすこともできない。
人間のくせに。
「どうせその人のこと知らないくせに」なんて
じぶんだってその人がどんな気持ちで悪口をかいているか知らないくせに。
毎日どんなふうに生きているか知りもしないくせに。
世界がこんなに大変な状況にあるのにできることなんてありもしない。
まいにち毎日あれがこうだ、あれはだめだ
あれが遅かったなんて、ぽろぽろこぼすだけで
じぶんで何かを変えられたりなんかしない。
じぶんがこの無数の星の下に生きながら
じぶんがやりたいことを考えることってなんなんだろう
ただでさえこんなにちっぽけなくせに
じぶんだけがやりたいじぶんだけの将来のことを考えるのなんてなんなんだろう。
右目のはしからみずがながれた。
なんで泣いてるんだろう。
いみがわからない。
せっかくこんなにきれいな星空をみあげているのに
ぼやけてみえなくなるからやめてほしい
左目のはしからもみずがながれた。
いみがわからない。
ぼやけて星がみえなくなるので何歩かあるく
星をみあげながらあるく
みえた星はすごくちいさい
でもじぶんはもっとちいさい
なにを気にしているんだろう
だれを気にしているんだろう
どうせ誰もそんなに気にしてなんていない
そんなことずっと前から知ってるのに
だれをきにしているの
いみがわからなくなった
なんの意味が分からなくなったのかはわからない
とにかくみずがあふれだしてとまらない
うわーっていってるきがする
音楽を聴いているのできこえない
なきやんで、あるく
くびはもうずっとうえを向いている
いたいけど、そんなことより星がきれいだ
目が離せない
何度も何度も何周もしている道で
おなじ草のねっこでつまづく
だけど目は離せない。
ときどきたちどまってただ空をみる
いくつか星が光って落ちた。
またあるきだす
心が決まった。
何も変わっていない。
世界も地球も宇宙も
何も変わっていない。
じぶんなんかはちいさすぎて
それでなんにも変わることはない。
だけどそのちっぽけな心が決まった
だれもしらない
親も電柱も鉄塔も
まっくらの田んぼで何が起こったのかだれも知らない。
だって何にも起こってない。
初め全く違う文章をかいた。
だれかに読んでもらうための文章。
なにか反応が欲しい
だれかに何かの影響を与えたい
そんな文章。
なっがかった。ので時間もかかった。
すでにじぶんの担当日、23日は過ぎている。
そのぶんの内容にしたい。
でも全部消した。
さんぽにいってかえってきて
ぜんぶけして
そのままのかいた。
世界中がぜんいん星をみたらいいな。
星はほんとうにきれいだから
ほんとにみんなみたらいいな
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