p.11:全部イトーヨーカドーのせい
本当はいろいろと書こうと思ったことがあるのだけれど、結局まとまらず2ヶ月空席になってしまいそうなので、今日は今日しか書けないことを衝動的に書いてみることにする。
地元にある、イトーヨーカドーが今日で閉店したそうだ。
権堂駅から長野駅までの間にしかこれといって遊ぶところのなかった長野市の中高生にとって、イトーヨーカドーってめちゃめちゃ大きな存在だったと思う。
ヨーカドーって呼んだり、イトヨーって呼んだり、
地下のポッポで山盛りポテト買ってシェアしたり
たこ焼き安い日にたこ焼き食べたり
ソフトクリームはいつもミックスを頼んだり。
友達とプリクラを撮ったこともある。
機種古いんだよなああそこ(笑)
告白しただかされただかで
付き合うかどうかを話し合うために
ポッポに行ったこともあるし
恋人と一緒に宿題をやったこともある。
懐かしいなあ。
去年は、当時付き合っていた恋人の家が近かったのもあってよく行った。サイゼリヤ、何度行ったかね。ふたりで、安い古着屋を開拓してよく行った。
近くの居酒屋でバイトしていたから、時間つぶしに1階のコスメコーナーをうろうろしたこともあったな。
実は、初めておどりばを書いたのも
イトーヨーカドーの中にある「ブラジル」という喫茶店だ。
就活中はここで履歴書を書いたりもした。独特な空気が流れていて、集中できる場所だった。
イトーヨーカドーは当たり前にこれからも存在すると思っていたから
いざ閉店するとなると実感が湧かない。
だけどきっと、
帰省したら実感するのだろう。
景色が変わっていく。
私の知らない景色がアップデートされていく。
次に帰るときにはきっと、
もう私の知っている街じゃない。
閉店までに1度くらい立ち寄りたかった。
でもコロナで帰省できなくなったから無理だった。
(コロナがなかったとしても、土日がないような職場で働いているから多分行けなかったと思うけど)
寂しい。
ずっと蓋をしていた気持ちだけど
いま私はすこし寂しい。
長野に帰ったからといって
寂しくないかと言われれば分からないけれど
少なくとも、思い入れのある地元のお店の閉店を見届けられないくらいの距離があるのだと思うと
すごく寂しい。
想像の1000倍くらい仕事がしんどいこととか
一方でフリーター暮らしで自己肯定感なかったときよりはマシだなとか
でも社会人として生きていくには世間知らずすぎて毎日怒られていてつらいなとか
土日って休みのはずなのに休んだら罪悪感沸くのおかしいよなとか
だけど個性の強い社員とのコミュニケーションは楽しいなとか
文章書くのがやっぱり好きだなとか
営業は思ったよりもつらくないけど心が疲れるなとか
元バイト先の店舗ブログ見て自分がいなくてもブログが増えていって寂しいとか
ここ最近で人間関係がいろいろおかしくなったとか
話したいことがたくさんある。
話してもどうしようもないこともたくさんある。
何はともあれちょっとホームシックだ。すごくホームシックだ。
全部、イトーヨーカドーのせいだな。
それはひどいとばっちりだ。ごめん。
……イトーヨーカドーさん、これまで長野市のランドマークのひとつを担ってくれてありがとう。
またね。
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おどりばで書かせてもらうようになって、今日で1年が経ちます。
歳をとるにつれて時間の感覚は早くなるみたいだけど
この1年は、とてもとても長かったような気がする。
自分は少しでも変われたのだろうか。
どうかな。自分では分からないな。
だけど、ここで自分の心を整理して
ひらいて、皆さんに見せて
皆さんと繋がって
おどりばの住人さんとも仲良くなったりして
ここにいてよかったなと思うことは何度もあったな。
1年前は、長野のフリーター。目標は「すごい人になること」だった。
今は、東京の社会人。目標は……
また今度のはなしにしようかな。
1年間、読んでくださって、時にはコメントくださって本当に本当にありがとうございます。仕事をしながらになるので書けない月もありますが、私はまだ、ここにいます。
これからもよろしくお願いします。
うめこ
読みました、今までで一番カッコイイ文章だと思います、何故かは分かりませんが…
社会人1年目は私も大変でした、生活リズム、人間関係、己の無力さなど、
多分それを乗り越えても、現状維持でも現状以下でも社会人やってると色々分かって変わってくるんでしょう。
長野も変化しアップデートしてますが、
うめこさんも変化しアップデートしてると思うので楽しみです。