バカなあなたが好きでした

住人

≪体重は二度と戻らない≫
 
一生、聴き続けるんだと思っていたバンドがそう歌ってたけど、今はもう聴かない。やっぱし、終わらないことはないのかな。
 
今は書くことに夢中。それも終わるのか?! そんなこと信じたくないし、小説を褒めてくれた浅沼先生が許してはくれない。
 
紅に染まったこの私。つまり、もりもりと執筆への執念が燃えているということ。この火は消えないし、消せやしないって思ってる。
 
思ってた。
 
いつか終わる時が来るのかもって、今は心配している。
一方で、商業作家にはなれないけど、生涯作家になら、なれるって信じてる。
≪書くことを続ける≫のが私の唯一の才能だと自負。ジブリ映画はほとんど観ない。感性の間口が狭くて、マニアックな映画ばかりを好きになる。
 
けれど、そのことも、書き続けていることも、誇りに思っていいヨ。ネオンホールのホームページで400字小説を連載させてもらってて、もう7年になることは自慢していい。そんな長いこと続けられるってなかなかない。まあ、10年続けてやっと一人前って気もするけれど。
 
そもそも400字小説を始めたのはいつだっけ? 北島康介が「ちょー気持ちいい」って言ったアテネ五輪の頃だ。もう16年前? 思えば遠くへ来ちゃったな。随分年を取りました。
 
浅沼先生(@専門学校)も太田監督(@野球部)も鷲塚昌一先生(@精神科)も田原さん(@朗読仲間)もコービー(@NBA)も志村けん(@コメディアン)も死んじゃって寂しい。
 
年を取ることは、大切な人の死を受け入れなくてはならないという厳しさ。辛いからもう続けたくないよ。
 
≪早く見送られる側になりたい≫
 
だなんて言ったら怒られるし、悲しませる。私が生きていられるのは、家族がいるからで、そのほかに残るものは、書き続けたいからで。空の心を言葉で埋め尽くしたい。自分の殻を破る小説が書きたい。
 
長い小説を真剣に書くようになったのは、いつだか定かでない。でも数えてみたら40本以上あるから、誇りに。確かに埃にもならない小説たち。文学賞に送ってもせいぜい二次選考に通るのが、やっとの実力。
 
それでも書き続ける意味は?
多分、やっぱり、ただ書きたいだけだからかなあ。
 
正直、受賞して人生を変えたいっていう邪さがあるのは否定できない。あとはちやほやされたいとか。そう思っている以上、良い作品なんか書けやしない。だから別次元の極みに達したい。本当のアーティストになりたい。≪本物≫は違う。やまなみ工房の障がい者の人たちみたく、あるがままの欲求で作れたらいいのに。
 
≪生きることは一生ダイエット≫と覚悟して、減量を続けるのは、既婚者なのに≪モテたい≫っていう理由で。それは書き続けることとも通じるから、ダイエットと文学は私にとっては同義語なのかも。一時期92kgあった体重は、5年かけて、なんとか82kgまで戻りつつある。それでもおデブちゃんだから、痩せなくては、体にも悪い。精神的にも辛い。カッコよくなりたい。
 
去年、管理栄養士の先生から「中川さんは砂糖中毒だと思います。それに一日中、ずっとつまみ食いをして、食べ続けてませんか?」と問われて、ズキリときた。その通りだったのだ。それで今は食事制限をして、間食も控えて、もちろんお酒の量も減らした。
 
でも、それって幸せなのかな?! 
 
さっき書くことの極みを達成したいって書いたけど、撤回。実のところ、たどり着きたくなんかない。幸せにもなりたくない。求め続けることをしたいから、しょーもない小説を書くのを止めないし、痩せる努力も続けるヨ。
矛盾してるかもだけど、それが私の生きる道。
 
こんなこと言ってる、バカな私が好きです。

中川 よしの

生涯作家を志すおじさんです。 なにゆえに書くのか、自分でもわかりません。 これから≪おどりば»で自問自答してゆきます。 45歳、長野cityにて妻、娘、ねこ...

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