ミャンマーを想いつづける keep remembering…
住人
もういちど帰りたい場所がある。
あの日、あのときを思い出す。
どこまでも高く、広く、青い空。
エーヤワディー川の中洲に立つ。
川風にミャンマーを感じる。
遠くから小舟のエンジン音が聞こえてくる。
燃える夕日が沈んでゆく。
空が橙色に、深い青に染まってゆく。
寺院に光が灯される。
光が灯された寺院は、エーヤワディー川の中洲から見ると灯台そっくり。
夜がはじまる。
いま、中洲から見た夕日の風景に生きる力をもらっている。
遥かむかしから続いてきた自然の営みを目の前にして、いま生きていること、出会っていることの不思議さに言葉が出てこなかった。
今までも、これからも、日が昇り、沈み、川が流れてゆく。
そこに人の暮らしが重なって、これからも続いてゆく。
世界の儚さ、脆さ、不思議さを、そっと語りかけてもらった。
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