デジタルの海

住人

私は紙もの、アナログが好き。
相手のために季節に合わせた柄を選び、手紙を書く。色も紙質も、ペンの色や種類も、選び出すと楽しくて止まらない。あちこちにあるチラシもいちいちチェックするあたり、コレクターになっているな。

対してデジタルも嫌いではない。
Windows95以前からパソコンを使い始め、iPodshuffle、nano、iPad、iPhoneとアップル製品も手元にたくさんある。新しいものに変えては、家族のもとに中古を送り出す。

さて、ちまたで問題になっている例のワクチン予約で、シニアのスマホ利用率を問う。

実際のところ、所持率は高いが、使いこなしているかと言えばきっとそうではないと思う。
電話とLINEができればいい、という感じかも。LINEで電話もできるか。

先日、私は親の代わりに、例のワクチン集団接種の予約をした。

予約初日、超絶人気の舞台公演チケットを取るような意気込みで、時間前にデジタル機器を複数台持ち出し、入力できるところまで進めておいて、いざ!

あっけなく予約が取れた。

しかしながら世の中は、電話でも苦労し、ネット予約でも苦労しているシニア層がたくさんいて、予約難民なる言葉ができ、代行業や詐欺までニュースになるしまつ。
かかりつけ医や個人病院への問い合わせも、各病院対応なので、通常業務に加えてなかなかの苦労だと思う。

大都市の大規模予約はネット限定!即時予約枠終了で、不備も多数あった。首都圏のシニアは、みなインターネット環境が整っていると捉えてのネット限定だったのだろうか。でもどうしても、全員がネットで予約できる環境だとは思えない。

地方では、日時指定の郵便を送り、その日に行けない人だけ、問い合わせで変更を受付け、問題なく済んだところもある。予約方法は地方に丸投げなので、地域によってばらつきが起きている。

上が「やってね、でもやり方は任せる。でもでも7月末までに絶対ね」という指示しか出さない。それでは、命令でしかない。そこをお互いに対話して、すり合わせていくのがいいと思うのだが、緊急時だから仕方がないのか?いや、いつもどこでも上はそんな感じがする・・・。

新設のデジタル庁では、マイナンバーカードやキャッシュレス決済の講習会を、シニア向けに企画しているとか。それはスマホ所持しているものとして、企画していないか?持っていない人だっているというのに。

おかしいと思うことを、おかしいねと言う自由はあるのだが、どこでどう言ったら相手に響くのだろうか。響かせるなんて所詮無理な話なのか。
インターネットの中にある自由と混沌。相手が大きすぎて、私はインターネットの海の中でプランクトンのように、なにかの餌になるしかないのか。

ちなみに、あっさり予約が取れたのは初日だけでした。あとは開始30分で終了~。

写真の地は、笹川流れ。向こうに粟島。

paseri

山の国に3年在住、しかし海の国の人。おどりばに、おせっかいおばちゃん参上。

プロフィール

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