【004】趣味の無い人間が一人旅をして感じたこと。

住人

私にはこれといった趣味が無い。

もともとは合唱をしていたので、合唱が趣味だった。
しかしこのご時世、合唱をする機会は年に0回。
なんでフェスやライブはOKなのに、合唱はダメなのか…という疑問は置いといて、
合唱は残念ながら趣味と呼べなくなってしまった。

ゲームはしないし、音楽もCDを買うほど好きなアーティストがいるわけではない。
アニメや映画も見なければ、アイドルなどといった推しがいるわけでもない。
自炊はしているものの凝った料理は作らないし、読書好きと言えるほど本を読むわけではない。

私にはこれといった趣味が無い。(2回目)

しかしそんな私にも楽しみがある。

それは「行ったことの無い場所に行くこと」である。
昔流行った制県レベル(https://zhung.com.tw/japanex/)というサイトを愛用しており、真っ白だった日本地図に少しずつ色を塗っていくことが楽しみでしょうがない。

現在はレベル117にまで到達したものの、まだまだ北や南に全然行けていない。

いわば、リアルスプラトゥーンみたいなものだろうか。
(※スプラトゥーンに詳しくないですが)

前置きが長くなってしまった。
特にやることもなく怠惰な毎日を過ごしていた私は、思い切って一人旅に出ることにした。

本当に2日前くらいに決めたので、特に行きたい場所もなく、好きなビジネスホテルのある場所に行くぐらいの気持ちで場所を決めた。

それは、大分県。
四国から直接渡れて、かつ行ったことがなかったから。単純だ。

朝、まだ一日が始まる前の時間に、一人で、電車に乗る。
この車両に私だけ。何と贅沢なんだろう。

予讃線から見える瀬戸内海

瀬戸内海は何度見ても美しく、何度見ても違った景色だ。
空と同じくらい青い海を見て、空と海が繋がっていることに気づかされる。

八幡浜港

だいぶ日も昇ってきた時間、私は四国を離れた。

臼杵駅前

九州に初上陸し、ワクワクする気持ちを抑え、一人で見知らぬ街の見知らぬ建築物を見て回る。
ノープランで来てしまったことに後悔しながら、確実にインスタ映えスポットではない場所で、なんとなく写真を撮る。

別にどこで公開するわけでもないのだから、インスタ映えなんて気にしなくても良いのだ。
(結果的に公開してしまっているので、結果的に後悔しているが。)

道中、様々な電車に出会った。
見知らぬ電車を見ると、ついつい写真を撮りたくなってしまうのはなぜだろうか。

新幹線、船、飛行機、電車、車、自転車などの乗り物は、どうしてこうもカッコイイんだろう。

駅の看板も心揺さぶられるものがあって、いつも写真に収めてしまう。
微妙なフォントの違いや、「駅」という文字の表現の仕方が面白くて注意深く見てしまう。
ぜひ、長野駅の看板とかとも見比べてみてください。

別府

別府にある公園では、鬱蒼と生い茂る竹林を見つけた。
公園にここまでの量の竹が生えているのは、初めて見た気がする。
パンダでも住んでいるのだろうか…

ビーコンプラザ

どことなくビッグハットに似ているように感じるこの建物は、国際会議場みたいな建物だった。
それにしてもこの高いやつはなんだ??

グローバルタワー

調べてみると、グローバルタワーという、世界的な塔(直訳)らしい。
何が世界的なのか分からなかったので、とりあえず昇ってみることにした。

エレベーターの表示が怖い

チケットを買うと、「エレベーターで3階に上がってください」と言われた。
狭い円形のエレベーターに乗り込み、3階のボタンを押す。
いつもエレベーターに乗る時のように、行き先階ボタンの上を何気なく見ると、高度計と速度計が表示されていた。

あれ、今から宇宙にでも飛ばされるのだろうか。
孤独なので何もかもが分からなくなって、ありもしないことを考えてしまう。
3階に行くだけなのに1分弱の時間がかかり、最高速度は150m/minだった。
これは速いのだろうか。

別府湾

3階地上100mに辿り着き、エレベーターを降りると別府湾が綺麗に見えた。
孤独なので「綺麗だ…」の一言も漏らさないが、一人で景色を存分に味わう。
だんだんと地上100mの場所に一人で居ることの怖さが増してきて、下に降りた。

特にやることもないので、今年一番の暑さを感じながら歩き回る。

見たことない形の押しボタン

ふと見ると、いつも見ている形とは随分変わった歩行者用押しボタンがあった。
下方の部分はどんな機能があるのだろうか。

主張の激しい地下道

今度は、やけに主張の激しい地下道の入り口を見かけた。
「地下道」という言葉を様々な言語で次々に表示している電光看板は初めて見た。
ここまで主張が激しいと、もしかして地下道という名前のお店なのかと思って階段を降りようとしたのだが、ギターの音と歌声が聞こえてきたので通るのをやめてしまった。

別府港の近く

そうこうしているうちに、帰りの時間になった。
何か観光地を巡った記憶はないし、特別楽しいことをした記憶もない。
これで良かったのだろうか。まぁ、いっか。

フォルテッしも

1999年生まれ。うどんが好き。変えられるものを、変えていく。 思ったことを、思っただけしか書きません。

プロフィール

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