諦めたらそこで試合開始

住人

「お金なんて要らない」なんていうきれいごとは絶対に言わない。むしろ大声で「お金ほしい!」とスクリーーーーーム!!……とはいえ、妻に小遣いをアップしてくれるようお願いする程度の金額で構わない。宝くじは買わない。万が一にも当たらない宝くじに、ビンゴしてしまったら、そこで人生終了。詰むな。生き方が破綻するに違いない。狂ってしまわないことに自信はまるでない。だから大金は必要ない。1万円でいいからUPしてヨ。成功なんていらない。ノーサクセス!!!!! 有名になりたいか。ちやほやされたいか。それが人ってもんなのかもな。でも、アラフィフのおじさんは欲がない。稼ぎたいから小説を書いているわけでも、自分を認めてもらいたいから、これを執筆しているわけでも、ない◎。

話は逸れるのかもだが、なぜわたしはこの≪おどりば≫を必要としているのか。はじまりは≪若い彼ら/彼女らに刺激を得たい。そしたら老いを食い止められるのではないか?!≫という思いで、はっきり言ってヨコシマ。いよいよ記事を積み重ねてきたから、≪次の人のために卒業?!≫とか、一瞬ちらついたけれど、死んでも辞めませんから。この部屋は依然として≪ひとりで満室≫。まだしばらくは目の上のタンコブでいさせてもらいますヨ。原稿を書くたびに自分に向き合うわけですが、正直、書けば書くほど自分がわからなくなるし、世界の仕組みも、人間関係をうまくやることも、時間が流れていくことも、宇宙の果てについても、生きている意味も実はないんじゃないかってもがくことの無意味さも謎、なぞ、ナゾ。LIFEは行く先のわからないミステリートレインなのかもね。カラダは借り物。魂なんて存在しない。だったらわたしは何よ。

NBAが好きなんだけどって、アメリカのプロバスケットのこと。好きな選手はいっぱいいる。彼らに憧れる。ブロックを蹴散らしてダンクシュート決めたいし、信じられない距離から試合を決める3ポイントシュートを沈めたい。高校球児だったわたしだけれど、社会人になってバスケットの面白さに取り憑かれて、アオハル季節を野球に捧げたことを後悔。バスケットだったら、無欲/貪欲でいられたかも。野球は父親がわたしに野球をやってほしかったはずだから続けたんだし、≪甲子園≫っていう中途半端で曖昧な楽園を目指すのは甘かったし、だったらバスケに投身自殺すれば良かった。実は中学に入学してバスケ部の顧問にスカウトされたんだけど「野球があるので」と断った経緯が。受けとけば良かったのにな、って今さら。野球はモテたいからやっていたのかも。でもバスケットは純粋に楽しめたと思うんだけど。きっと野球と同じく、練習は嫌いだったに違いない。それでもそれ以上の楽しみがバスケには待っていたはず。って夢見がち?! 後ろ振り向きすぎ?! お金なんていらないから、バスケット選手になりたかった。NBAの選手は高給取りで、多額のサラリーをもらうためプレーしている人もいるんだろうな。間違ってない、プロなんだから、お金は大事。何より、驚異的な身体能力を駆使して、肉体を超越した芸術性のあるプレーを見せてくれるんだから文句はないヨ。でも、仕事ではなく、≪好きだから≫やっていてほしいし、そういう選手に惹かれるのは当たり前だと感じる。バカな空想だとは思うけれど、考えさせてくれ。もし自分がNBAのバスケットボール選手だったら。お金はいいから、その分プレータイムをくれ。バスケットボールという競技を真剣に遊びたい。成功しなくても名声を得られなくても、ただただプレーできれば幸せ。1年でも1日でも1秒でも長く。

単純に≪好き≫という感情でバスケットしたい。純粋に≪楽しい≫という気持ちで書きたい。お金はいらないから、楽しませてくれ。だからプロにはなれないんだろうけれど、それがどうした。わたしはここにいるんだ。少なくとも今これを読んでくれている≪あなた≫には証明できてる。最後までなんかわからないけれど読めてしまった、そんな文章を書きたい。今からプロのバスケットボールプレイヤーにはなれないから、この白くてオンボロな弱小ノートパソコンで、書きたいことを書くのみ。極みに達したい。お金のためではなく≪書きたい≫という欲求だけのままに。今欲しいものはお金では買えない。①カネコアヤノのバンドセットのコンサートチケットを抽選で当てたい。②妻と娘と旅行へ行く時間と環境がほしい。③小説やエッセイや朗読や絶叫を残せる場所を求めてる。いつ死ぬかわからないから、お金のせいにしないで、やりたいことをやりたいヨ。そんなことを言ってるきみを愛してる。わたしはわたしを好きでいたい。自分には嘘を吐かず、清く貧しく美しく生きよう。行けばわかるはずさ。

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なかがわ よしの

生涯作家投身自殺希望。中の人はおじさん。早くおじいさんになりたい。

プロフィール

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