地元に戻ってからの話
2020年11月。14年ほど住んだ長野を離れ、地元に戻った。
転職してプログラマになった。未経験職種であったが、なんとかやれている。ゲームのプログラマではないけれど。ゲームのような「楽しいこと」は、地元の地域活動団体(のようなもの)に入って、つくっている。むかし卒業アルバムに書いたことを、いまの自分に合うようなかたちで、実現することができた。
↑ こんなような場をつくったり。
しかし、良いことばかりではない。2021年は体調を崩すことが多々あった。転職入社であり、有休が少ないにも関わらず、有休を全部使う勢いで通院した。30秒に1度の間隔で激しい頭痛がワタナベを襲い、緊急MRI検査をしたことがあった。また、激しい痛みがワタナベの股間を襲い、下半身を医者に露出せざるを得なかった(テロ行為かな?)。股間の件は、病名のある皮膚炎だったので、しゃーない。健常な皮膚で生まれたかった。
体調を崩したのは、会社、余暇の活動で、無理をしすぎたことが原因だろう。
仕事の方は、望んでいた開発職に就いたものの、任せられた仕事が、他国の拠点で稼働しているシステムの開発をひとりで行う というものだった。前任者からイイかんじの引き継ぎが行われず、設計者(家づくりで言うと図面をつくる人)がとんでもなく適当。他国の人も中々クセが強い。この環境で、開発職未経験の自分が、お客さんが納得する成果を挙げなければならない。プレッシャーの大きさに、何度も潰れそうになった。
余暇の活動の方は、好きでやっていることとはいえ、頑張りすぎてしまった。できたての団体であるため、実績づくりにあたり、ふさわしい企画を成功させなければならない という気持ちが強く、その気持ちに従って行動した結果、疲弊してしまった。
地元に戻り1年間生活してみて気づいたことがある。
・自分は頑張ると、そこそこの成果を出せる人間だということ
・頑張りすぎると、自分の場合はダイレクトに身体の不調に繋がること
周りから求められると、その分、頑張ってしまう。頑張りたいと思ってしまうのだ。頑張りたい自分が、根暗な弱い自分を追い越して、どんどん先に行ってしまう。言いたくないことや思ってもないことを言ったり、損な役回りをしたり、しんどいなと思っても、それを人に言わずに押し殺してしまう。
10月11月くらいに、何もしてないのに身体のどっかしらが常に痺れている状態になった。好きな漫画とかアニメの話を他の人とする機会があったときに、自分の口から何も出なかった。その時に、そういったものに随分と触れていないことにようやく気づいた。好きなものすら、なんだか、よく分からない状態になっていた。
自分 を後回しにしているな と気づいた。頑張りすぎていた。軸を、他人ではなく、もっと自分にする必要がある。自分と向き合う時間をつくらなければ。そう感じた時、おどりばの存在が頭をよぎった。僕が最後に書いた記事を読むと、こんなことが書いてあった。
こんなことがやりたかったんだ。こういう思いがあったんだ。充実した日々だけど、果たしてこういうことが今できているだろうか そう自身に問いかけると、「できていない」と はっきり答えがでた。何日か考えて、おどりばの運営メンバーにLINEした。
こうして、僕は おどりば に再び入居することにした。
ほぼ時を同じくして、こんなツイートが。
いま「潜ること」が必要とされているのだろう。
記事のターゲットはあなた自身です。
あなたが、あなたのために、
言葉にならない想いを形にしてみてください。
おどりば入居時に手渡された資料に書いてあった一節。
僕は、おどりばを「自分と向き合う場所」だと捉えている。僕にとって、自分と向き合う時間は、大事なこと。以前おどりばにいたとき、仕事をやめて、半分学生みたいなことやって、転職して、地元へ戻ってきた。アクションを起こすことと、自分と向き合うことは、密接に関わっている。自分らしくあるために、自分と向き合うことが必要なんだ。
おどりば に再入居した動機は
・自分と向き合う時間を確保すること
・自分らしくあること
このほかにもある。
それは、自身の思いを綴ったり声に出すことが、恥ずかしくないことだという風潮を、地元につくる(ことができたらいいな)ということだ。長野にいた頃は、自身と向き合って、言葉なり文章にする人が多くいた。落ち着いて誰でも過ごせる居場所があった。地元に帰ってきて、そういう人も、居場所も、見当たらないな と感じた。だから寂しい。少しでも良い変化が起きればいいな と思ってる。そのため、おどりばのプロフィール欄に「上越」出身であることを明記した。おそらく、自分が本当にやりたいことや考えていることは、地元だと異質や異物レベルだろう。それでも、こんな人間が1人地元にいてもいいかな と思えるようになりたいし、上越にいる人に少しだけ伝わったら嬉しい。
自然が豊かで美しい地元が好きです。
・
・
・
・
・
・
いま現在の状況はというと、これまでに書いたような不安定な状態ではなく、落ち着いている。仕事は昇進の話を持ちかけられるまでやりきった。「ここまで成果をあげた新人は稀」と上司に言われた。余暇の活動の方は、いまは無理しない程度に参加できているし、これからもそうしていくだろう。2021年は、どの程度まで力を出せば、どうなるかを知ることができた年だった。2022年は「求められる自分」から「ありたい自分」にシフトしていきたい。
2022年にむけて、心の準備ができた。これから先、辛くなったり、自分を見失うことが、またやってくるだろう。そんな時には、自分と向き合う、頑張るのは程々に を意識してやっていこうと思う。
今日の一曲:
ALRIGHT / THE YELLOW MONKEY
BONUS TRACK :
この記事へのコメントはありません。