孤独
空が好きになったのはいつからだろう
話しかけ始めたのは、
じぶんの心とリンクしているような、
そのまま読み取られて映っているように感じはじめたのは
いつからだっただろう。
毎晩夜中に散歩をしていたときくらいから、
星をすごく近い存在に感じるようになった。
こんなにはなれているのに、
すっごく近くに感じるんだ。
その感覚になるずっとずっと前から、
じぶんの考えることや思いついたこと
誰かに聞いてほしいとおもったことなんて、
ぜったいに伝わらないとおもっていた。
ぜっっったいに。
だってなんか変だし
ふつうじゃないし
わかられなくて当たり前だよなあ
とおもっていたから、
だれかに話すことも、共有することも
しようとおもうこともなかった。
なのになぜか、
何度か「わかってもらえるかもしれない」とおもってしまうことがあった。
いや、「わかってもらえている!」だったとおもう。
何度か、なんて言ったけれど、
実際は、何度も、だ。
正直その最中はわからない。
ある時
「あっ、また期待してしまっていた、」
と気づくのだ。
いつの間に。わかっているのに。
気色悪いくらいに被害者ヅラした文章だな。
嫌いな文章だ。
勝手に期待して、勝手に落ち込んで、
勝手に泣いている。
じぶんの人生はそういうふうにできている。
何度やってもそうだ。
何度やっても。
わかっているとおもっても
絶対に期待してしまう
まさか相手が悪いのではない。
勝手に期待しやがって迷惑なやつなのだ。
どんなに近い存在でも
どんなに遠い存在でも、
絶対に無理なのに何度も期待してしまう。
『期待は感情の借金。』
高校生の時に出会った言葉だ。
なるほどとてもよく表現されている。
勝手に借金したから、
あとになってその返済がのしかかってくる。
勝手に期待しやがったんだから当たり前だ。
何を根拠に
何をそんな分際で期待なんかしやがって
何を偉そうに
わかってもらおう
わかってもらえる
わかってくれてるなんて、
ずうずうしいったらありゃしないな。
はなはだ迷惑な話だ。
ちゃんちゃらおかしいぜ
期待してないのにわかってくれるのは
空だけだ。
星だけだ。
雲だけが、
宇宙だけがわかってくれる。
孤独は必要だ。
孤独はじぶんにとって、
とても大切で大きな部分として存在している。
じぶんの中に。
だから孤独を与えてくれる人は大事にしなければならない
孤独を与え続けてもらわなきゃいけないから
孤独を感じる機会や場や状況を大事にしなければならない
愛さなければならない
そうでないと消えてしまう
いる意味がなくなる
価値が0になってしまう
だからそこにいて
孤独を与えてください
ずっと。
消えたくはないから、
せめて存在していたいからそこにいて
孤独を与えてください。
お願いしなくてももらえているから、
与えてもらっていることを相手にばらしてはいけない。
孤独の質が変わってしまうから
そっちの孤独はいらないから、
ばれてはいけない。
さようなら
孤独をください
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