先生、顔怖い

住人





「先生、顔怖い」









ぼくは自分自身を、自己肯定感が低く、すぐに劣等感を感じてしまう人間だと認識している。


何かにつけて

「あの人すごいなー」
「自分もおおいうふうになれたらな」
「ほかの人はできているのになんで自分はできないんだろう」
「自分ってだめだなー」


何もしないと自然とそういう思考に入りやすい。もしかしたらほかの人にはそうは見えないかもしれないけど。



でも、だからこそ、そんな自分がいやで学生の時にいろんな人と話し、色んな価値観に出会った。自己啓発的な本も読んだ。

そして一番ぼくの中でヒットしたのが北欧の教育の考え方。

”他人との比較ではなく、自己の成長を見る”

という考え方に共感した。







そんな学生時代を過ごして、自分自身をメタ的に見れるようになり、マイナスモードに入りかけると


「他人と比較しなくてもいいじゃん」
「前に比べたらこの部分はできてるんじゃね?」


と、自分自身に問いかけ、自分の自己肯定感を保てるようになった。











そんな自分がこの春、教育の道の第一歩を歩み始めるにあたり




「こどものいいところをみつける」



このことは大事にしたい、と思った。















そう思っていた春から季節は移ろい冬間近の先週・・・


先週一週間はほんとにいろいろなことがだめだった。






事務的な仕事では、自分のミスがさらにミスを呼び、最終的に自分では手に負えなくなり、ほかの先生方に多大な迷惑をかけて、尻ぬぐいをしてもらい



授業では、普段以上にうまくいかず、ほかの先生の授業をみては「あー」となり



担任の先生と自分の立場と姿を比較してまた「なんで自分は・・・」となり










完全にマイナスのモードに入ってしまっていた。















そんなとき、給食後にクラスの子から「ここわからないから教えてー」と言われ教えていると、ふっとその様子を見ていた別の子が言った。










「先生、顔怖い」

と。










そのとき、ぞっとした。

普段通り接しているつもりでいたのに、どこかで目の前の子に対して「なんでわからないんだ」と思う自分がいたことに。
そして、マイナスモードの自分が表に現れてしまっていたことに。






”いけない、いけない!”

自分自身に言い聞かせる。

”春に思っていたこと、忘れてるじゃん!”

忘れてかけていた。

春の、わくわくした気持ち

他人との比較ではなく、自分自身が「こう在りたい」と思っていた姿

もう一度初心に戻ってみますか!

明日からまた新しい一週間が始まる。

あかっぱ

よく中学生に間違われます。「見た目はこども、中身もこども」な25歳です。

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