わたしにいじめられていたひと達へ。

住人




わたしにいじめられていたひと達へ


こんにちは。
突然、こんなふうにお便りをしても、
不快に思う方がほとんどですよね、ごめんなさい。
なんのはなし?という方も、
もうそんなことわざわざ思い出させないで
という方も、いるかもしれません。
本当に勝手なことです。
それも直接連絡を差し上げるわけでもなく、勝手によくもわからない媒体で発信しているのだからなおさらだと思います。本当にごめんなさい。
これがはたしてみなさんに届くのか、それさえもわかりません。
じゃあなんのために、というところなのですが、
自分のためだと思います。
矛盾してますね。
みなさんへのお手紙なのに、自分のために書こうとしています。
頭がおかしいですよね。私もそう思います。ごめんなさい。
だけど少しだけ、もしよければ、読んでみてもらえたらうれしいです。

まずはじめに、
本当にごめんなさい。
謝って済むことでないことは心から承知しているつもりです。
だけど皆さん全員に心から謝りたい。
これも私の勝手な願望でしかないですよね、
だからこれはやっぱり自分のためであると改めて実感しています。
気づいている方もいらっしゃるかもしれませんが、
この手紙はあなただけに向けたものではありません。
そうです、わたしはあなたに対してした過ちを、繰り返しました。
一度、二度ではありません。
本当に愚かな人間であると思います。
それに、直接謝ることができたのは、わずかにそのうちの1人だけです。
決してあっていいことではありません。
本当にごめんなさい。
わたしに弁解する余地は一切ないです。
わたしがみなさんを傷つけた事実は、一生消えるものではありません。
たとえ謝ったとしても、わたしは本当に取り返しのつかない、
みなさんの大切な、人生の一時を、
みなさんを傷つけ、そして壊してしまったと思います。
これは本当に、何をどうやってもわたしは返すことができない、
とてもとても大きなことです。
みなさんが苦しんでいた時間は、永遠に帰ってきません。
わたしの時間を代わりにわたすことが出来なくて本当にごめんなさい。
みなさんが苦しくて、つらくて仕方がなかったとき、
わたしは笑っていたと思います。
眠りたいのに眠れなくて泣いているとき、
わたしはぐっすり眠っていたと思います。
本当にごめんなさい。
死んでしまえばいいのに
あいつも同じ目にあってほしい
なんで自分なの あいつだったらよかったのに
いつか必ずすべての不幸が返ればいい
そう思われて当然だと思います。思ってください、
わたしの不幸を願ってください。
そんなことでは何の役にも、もちろんなんの償いにもなりませんが、
どうかそう願ってくれてほしいと本当に思っています。

だからなに
自己満足だ
と思われても仕方のないことと分かってはいるのですが、
どうかひとつだけ、きいてほしいです。
わたしはみなさんにしたことを、いままでの一日も忘れたことはありません。
笑っているとき、楽しいことがあったとき、なにかを決心して頑張るとき、必ず皆さんのことが浮かびました。
本当です。
ほんとうに、だからなに、という話なのですが、
これ以外に私ができることは何もありません。
これだって、皆さんに対してできていることとは到底言うことはできません。
わたしがそれを忘れずに生きたからと言って、みなさんに返せるものは何一つないからです。本当にごめんなさい。

みなさんが苦しいとき、
家で一人で泣いているとき、
教室で誰ともいられなかったとき、
一緒にそばにいられなくて本当にごめんなさい。
今、同じ状況にあったら、何があってもみなさんの近くにいて、こんなことはすぐにでもなくなるように努める自信があります。
だけどそんなことは本当にどうでもよい話で、
今そんなことを聞かされたところでなんの価値も持たない言葉です。
本当にそうです。
あのとき、あなたを傷つけていたのはわたしです。それが変わることは絶対にありません。
いいわけです。
あのときの自分はどれほど未熟だったのかと、自分で本当に信じられない気持ちになります。
いいわけです。
未熟、ずるい言葉ですね。
あのときは未熟だったから、まだ分かってなかったから仕方なかったとでも言いたいのでしょうか。
本当に関係ないですね。
同じように、まだ未熟で、繊細で、どうしようも強くはなれない皆さんの心を壊して、かけがえのない時間を奪ったのはわたしだったのですから。

わたしは今、海外に来ています。どうでもいいですよね、
ここに来る前、皆さん一人一人に手紙を書いて、謝ろうと本気で思っていました。恐ろしく自己中心的な考えです。
思い出したくもないような、どうしても忘れられない記憶であったら、それを最も思い出したくない人物からまた呼び起こされるなんて
また皆さんを苦しめてしまうと思いました。
もしかして、もうすでに忘れていることもあるかもしれません。
わたしにとって都合のいいことのようですが、わたしはそうは思っていないです、
忘れないで、ずっと恨み続けてもらわなければ、
わたしのやったことに対するせめてもの罰が減ってしまうように感じます。
その罰で勝手に罰された気になって、結局は全部自分のためのことのようですね、本当にごめんなさい。
決してそのように思うことはないです、だけどそんなことはみなさんにとって本当に心からどうでもよいことです。

わたしはどうしたらいいのか、本当にわかりませんでした。
どうでもいいですよね、
苦しかったのはみなさんなのだから、わたしのことはどうでもいいです。
どうしようもできないのです。
やったのはわたしです。それは変わらない。
何年前なのか、どのくらいの期間なのか、何をやったのか、
それがどうであっても、わたしは何を返すこともなにかすることもできない、
最低の無力です。
お前がやったのに。
時間を返せ、と言われて当然です。返すことが出来なくてごめんなさい。
本当にごめんなさい。
謝ることも、自分のためにしかならないですね、
許してほしいなんてことは全くないです。
どうか許さないでください。
これもまたわたしの願望ですね。
みなさんの時間は確かに奪われました。
一生消えることのないこの事実を、せめてわたしは一生忘れることなく生きていきたいと思っています。
自分のためばかりでごめんなさい。


どうして今、ここで、
届くかどうかもわからないのにみなさんに手紙を書いているのか、それは自分のため以外の何物でもありません。

わたしは、前に進みたいのだと思います。

このことを置いて、これを書いて満足して、ここで勝手に終わりにして、それでいて自分は前に進んでいこうというのか。と聞かれたら、

そうと言えるかもしれません、

本当にごめんなさい。

ここに置いて、満足して、勝手に終わりには絶対にしないですが、
わたしは前に進もうとしています。
本当に本当にごめんなさい。

前半に書いたように、自分のいい時に皆さんのことが必ず浮かびました。
そしてそのたびにわたしは立ち止まり、考えました。
このまま進んでいいのか。
自分はあんなことをした人間なのに。
他の人の人生に、取り返しのつかないことをした人間なのに。
そんな人間が、
他でもなく自分のために、
自分がよくなるように考え
自分のいいように行動を起こして、
このまま進んでいいのか。


わたしは進めませんでした。

わたしは進んではいけない
と思いました。
自分を好きになんてなれない
あんなことをしておいて
あんなに人を苦しめておいて
人の時間を奪っておいて
わたしは進んではいけない。
輝いてはいけない。
自分を認めるなんてもってのほか
あんなことをしたやつにいいところなんてあるわけない
あったらあんなことやってない
自分はみんなとは違う
みんなと同じには絶対になれない
わたしは進んではいけない。
行けない。

行こうとしてたのか?
最低だな。
忘れたの?
最低のくせに
そこから上がるのなんて無理だよ
頑張ったって意味なんてない。
行けないよ
一生。

そうやって、自分のなかで自分を戒めてきたように思います。勝手にです。
だからなに?ですよね、私もそう思います。
自分のためです。
この自分に言われることにはすごく説得力がありました。
だって自分は知っているからです。
ずっと見ていました
自分が何をしているのか。
ずっと考えていました
みんながどう感じているのか。
間違いなく人生で一番大きい後悔だと思います。
この先もずっとです。
後悔してるからなんだって話しなのですが、
人生で一番戻りたい時と聞かれたら、どんな楽しい思い出よりもあの時のことをやり直したいです。もし戻ることが出来たら、絶対にみんなを苦しめることなんてしない、
戻ることはできない。
やり直すことなんてできない。
取り返しのつかないただの妄想にすぎません。
そんなふうに楽に
なんとか解決しようと勝手にしているのは、
本当にずるくて最低だなとつくづく思います。


今また人生の転機を迎えているように感じています。
みなさんにとってはとてもとてもどうでもよいことです。
もし皆さんがこれを読んでも、皆さんはきっと私を責めないんだと思います。
私はそれを知っていて、だからではないけど、でもこれを書いているのはやっぱりずるくてどこまでも最低だな、と思います。
みなさんはきっと止めないです。
それはこの手紙の中では関係ないことで、わたしが勝手に、だけどみなさんに向けて、書いているものなのに。
改めて私は、この手紙を自分のために書いていると思います。
ここで、勝手に、だれの許可もなく、
一区切りにしようとしていると思います。
最低です。

わたしはこの先も
なにかあるたびに皆さんのことを思い出すと思います。
そして立ち止まって、考えると思います。
だけど、そこで終わりには、もうしないと思います。
ごめんなさい。
勝手です。ほんとうに
わたしはそこから前に進みます。
上に行こうと、頑張ります。
みなさんにとって、とても許せないことであると思います。
だけどわたしは頑張って、頑張って頑張って頑張って、
周りのすべての人を、全部のものを持って一番上に行きたいです。
許してほしいという意味ではないです。何があっても不可能なことです。
そして絶対に忘れません。
あのときのわたしを、自分のしたことも
全部持って上に行きたいと思っています。
そして、
みなさんにとっても、なにか少しでも意味のある人間になりたいです。

書かないと思っていたことをたくさん書いてしまいました。
なんなの、って感じですね、
勝手にしてよ知らないよって、そう思いますよね、
本当にごめんなさい。

どうか、いまみなさんが少しでも不安や嫌なことの少ない中で生きていらっしゃることを、足りない心の底から、本当に祈っています。
祈られたくないと思うのに、祈ってしまってごめんなさい。
どうか幸せでいてください。
応援させてもらえたらすごく嬉しいです。
ごめんなさい。
もしもこの文章を皆さんが読むことがあったら、自分勝手なことをしてごめんなさい。
面と向かってちゃんと言わなくてごめんなさい。
そして、読んでくれて、ありがとうございました。










ちい

人と話すのが好きです!その人のことを考えるのはもっと好きです。じぶんの”好き”になりたい、と思っています。

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