大切なことは出し惜しみしたい
住人
大切なこと出し惜しみしたい。
言葉にすると安くなる、
そう思ったら何も言えなくなる。
こんな素敵な気持ちなのに、こんなに幸せな空間なのに、言葉にして伝えた瞬間に、それはわたし定義によるそれではなく、他の人の定義と解釈によるそれになってしまう。
悲しみや苦しみなら余計にそうかもしれない。
「わかる」が相手を傷つける言葉になるかもしれない。人を傷つける言葉とは程遠い言葉ほど、相手を刺してしまったときの傷は大きいみたい。
相手と同じことを同じように考えるって、難しい。たぶん、ほとんど無理だと思う。
どれだけ話しても、同じ時間を過ごしていても、親友でも恋人でも家族でも、相手のことは100%理解できない。
こうやって断言すると余計に安く聞こえるけど、でもやっぱり無理だと思う。
わたしの気持ちはわたしだけのもの。
あなたの気持ちはあなただけのもの。
簡単に相手を「わかる」とは言えないけど、わかりたい。
あなたの言う「同じ」は本当に「同じ」かわからないけど、もしかしたら同じなのかもしれない。
それでもわたしは、わたしだけのこの今の感情を誰かと共有して生きていきたい。
わたしだけの感情、からあなたとわたしの感情にしたときの幸せで満たされた感覚を知っているから。あの感覚は夢じゃない、たしかに本当にあったはず。きっと。
この記事へのコメントはありません。