雪山の寒苦鳥
インドのヒマラヤに住むという鳥、
寒さに負けて、夜が明けたら巣を作ろうと鳴くのだが、
太陽が出ると暖かさに眠り忘れて、一生むなしく鳴くことに。。。
(これは仏教上で、怠けて悟りを得ようとしない人間をいましめられた例え。)
未来のことよりも
目先の利益にとらわれがちな人間。
そして安穏な時ほど気を引き締め
怠慢にならないようにと。
耳がイタイようなお話ですが、長い目で見たときに大切なことってあります。
人生一度きり、と言われますが、来世もあると考える仏教ならではの教えです。
今が過去になって、また今が未来に繋がる。
やっぱり「今」どうするか。が大切ですよね。
今が良ければいい、じゃなくて。未来のためにも今を精一杯生きる。
なんだか文字にすると当たり前な綺麗ゴトなんだけど、これが難しい。
今日という日は、振り返るべき忘れられない日付でもある。
そして今世界がやっと、長い目・広い目を持つようになってきた。
自然災害や疫病など、人間の力ではコントロール仕切れないことを目の前に、
どうするか。
自分だけよければ良いんじゃなくて、地球全体で。
宇宙法界の生きとし生けるもの全てに功徳が行き届きますように。
[乃至法界平等利益 自他倶安同帰寂光]
そうやって皆んながお互いに願うようになれば、確実に世界は変わる。
正直いま、国や世界レベルで対策に苦しんでいる、
実際の感染被害を防ぐためとはいえ、
自粛による経済損失は計り知れない。
秋に長野は自粛ムードで、
直接的な被害にあっていなくとも、身近な人々の様子に心が痛んだ。
その対策がようやく落ち着いて、次に向かって行こうとした矢先の今回の事態。
果たして、自粛、以外の方法はないものか。
身体と心の元気はつながっている。
生命力をみなぎらせて、みんなで立ち向かうために、
日々できることを、できれば明るい灯をともせるように、動いていく。
こもれび -komorebi-
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