は ざ ま

住人

 

01号室住人/大家のハタコシです。気づけば10月ですね。このところは、狭間にいる、と感じることが多いです。

 

ライフステージに関わる決断をする人が周りに増えてきました。僕自身が、そういう年齢になってきたということでしょう。誰と生きるか。どうやって生きるか。この2年くらい、そんな選択と決断にいくつも直面してきた気がするけど、日々の生活に関してまた大きな変化が起きようとしています。見慣れた街並での暮らしと、どこか憧れていた風景のなかでの暮らしの、そんな狭間にいます。

 

昨年に比べてお仕事での廻り合わせが増えました。ありがたいことです。それも、キュレーターであったり、ディレクターであったり、ライターであったり、仕事によって与えてもらう立場はどれも異なるものばかりで、色々なことを経験させてもらっています。でも、ふと、自分の軸はどこだろう、と見失いそうになることも増えたように思います。求められる姿と、自分が追い求める姿。そんな狭間にいます。

 

もうひとつ、仕事の話。働きはじめてから5年か6年が経ったこともあってか(引きこもってたり休職してた期間があって曖昧)複数人でひとつの仕事をするときには年齢や立場上、真ん中になることが増えてきました。大企業のそれとは規模は全く違うけれど、中間管理職というやつでしょうか。大変な仕事の代表例のように使われる熟語ですが、いままでとは違う面白さも感じています。大変だけど。世代と世代の狭間に身を置く時間がこれから増えていくのだと思います。

 

今年の頭から毎日のように報じられる感染者数も、一時期に比べて落ち着いてきました。ゴーストタウン化していた街にも人通りが戻ってきて、お店にも連休には以前のように賑わう景色が見られるようになりました。身体に染み付いた習慣の流れる日々へと戻ろうとしているのか、総じて向けられた問いの先にある日々に向かっているのか。どちらへ足を傾けるか、そんな狭間にいるのかもしれません。

 

いろんなことが相まって、狭間で揺れる人が増えてきているのだろうと思います。その先で悲しい選択をされる方も増えていますが、この日々のゆくえが、その名の通り”太陽”の差し込むものとなるように。迷いながらも、この狭間で選択を重ねていきたいです。

 

ハタコシ

おどりばの大家です。深層の想いをともに捜しに。

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