最近のこと

住人

最近、見たドラマのワンフレーズで印象に残った言葉がある。

「人は心にぽっかり穴が開いていて、それを好きな人で埋めようとする。仲間、友達、恋人、家族…とか、人じゃなくて好きな“もの”でも・・・・例えば、趣味なんでも、料理、音楽、芸術、手芸とか、アイドルも。筋トレとかもそうかな。」

恋愛ドラマのワンシーンで、産業医の先生が言っていたこの台詞に、

あー、なんとなくわかる気がする。

そう思った。

みんながみんな心にぽっかり空いた部分が、あるとは限らないと、(個人的には思うけど。)

この言葉が引っかかったのは、この一年、私自身が、心に空いた穴や不安や迷い、悩み、葛藤を「好き」でなんとか埋めてきたからだと思う。

新型ウイルスが流行って、外出を控えるようになって、人と会う回数が減って…私は、私の「好きなこと」が「好きなようには」できなくなった。

仕事も自宅待機、やることもなく、半年経った頃には、自分の殻に閉じこもって、すっかりやる気を喪失していた。

コロナの渦中で私は闇の中をさまよっていた。

この半年を振り返ると、辛かった時間の方が多かったと思う。何をやってもうまくいかず、人と関わるのも話すのもなんだか億劫だった。

まさに心に穴が空いたような感覚。

そんな私を救ってくれたのが、「好きなもの」だった。

映画、ドラマ、本、料理、カフェ。

こうして「おどりば」に文章を書くことも、好きなことの一つ。

好きなことをして過ごす時間の中で、「好きなことが好きなようにできなくなっても、また新しい好きを見つけることはできる。」と思えるようになった。

そう思うことができたのは、毎日のように連絡をとってくれた友人達や、SNSで繋がって仲良くなったヲタ友、趣味が同じでお話するようになった方の出会いや、徐々に日常が戻ってきて、リアルで話せる機会が増えたこともある。

そして自分は、人と話すことや、発信することが好きなんだなと再確認することもできた。

自分の知らないことを教えてくれる。

自分の感じたことのない感覚や、見れない景色を知っている。

それをその人を通して知ることが出来る。

だから私は人と話すのが好きで、本も文章を沢山読む。

そして私自身も色んな景色を見て、色んな体験をする。

悩むことも、辛い毎日が続くような時期が、人生には時々ある。

その度、「好き」が私を生かしてくれる。

好きなことを、好きなひとを想いながら、少しづつ。

Ao

美味しいものと居心地のいい空間が好き。 旅するように暮らしたい。 「Ao」は、ハワイ語で意味は「光」「夜明け」「世界」あらゆる種類の雲。特に速いところを流れ...

プロフィール

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