僕らの大切な時間
中に入ると、変わらない和やかな笑顔があったーー。
先日タノクリがあった。
タノクリって何?
そう思うかもしれない。
タノクリとは、楽しむクリエイト。
僕が、6年前から始めたワークショップだ。
知り合いの塾で1・2ヶ月に一度開催している。
あまり学校に行けていなかったり、勉強以外に悩んでしまっている学生も通っている。とても、とても安心できる塾だ。
そこで、僕は6年前からワークショックや対話の時間を作っている。
10月の終わり。
5月の分がコロナの広がりで中止になってから、7ヶ月ぶりに開催した。
いつも通り、土曜日17時から。
中に入ると、前と変わらない和やかな雰囲気に優しく包まれた。
「やっぱりいいな。」
じわっと心にその思いが広がった。
その塾は、塾っぽくなくて、こたつがある。
友達の家に遊びに来たような、すごくアットホームな空間だ。
参加者は5人だった。
先生2人とともに、みんなでこたつを囲んだ。
内容は、前半に近況報告や、話したいこと。
後半はハロウィンのイラストワークショップにしていた。
「コロナ渦でみんなどうしていたんだろう?」
家庭のこと、恋愛のこと、仕事のこと等、様々なことをみんな話してくれた。利害関係がないからこそ、年齢や立場が違うからこそ、なんでも話せる場。それがタノクリだ。
「やっぱり、人とこうしてリアルに話せるっていいね」
穏やかで優しい場の中で、人と対話ができる。
その貴重さを実感した。感謝の思いでいっぱいになった。
ーーーーー
コロナが来て、人とのコミュニケーションが極端に取りづらくなった。
友達とお茶したり、ランチしたりすることもためらわれる世界になった。
その代わり、オンラインでのコミュニケーションが広がった。
僕も初めは新しいコミュニケーションの形はオンラインに成り代わるような気がしていた。
だけど、やっぱり、リアルで会うことって大事だな。
そう、感じた。
何気ない場。
何気ない笑顔。
何気ない雑談。
僕らはその一つ一つが、かけがえのないものなのかもしれない。
11月20日。僕はこのおどりばの記事を書いている。
コロナの感染者は今週また多くなっている。
コロナが変えた社会の中で、
僕らは多くのそれまで当たり前だった大切なものに気づかせてくれたことは確かだ。
大切にしないといけない。
人との対話。一瞬、一瞬を。
何気ない言の葉は、大切な未来を作っていく。
みんなが幸せな未来を祈って。
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