救われたい人たちが救う世界の

住人
救われることを夢みたあの子らは綿毛を飛ばし手を振ったのだ

揺さぶられ青ざめた君を見ていたい ねえ、後悔した?おい していろよ
大丈夫?と聞く彼の目の下に住むくまと仲良し私のパンダ
抱えきれないほどの幸せな笑顔を送る涙の核爆弾よ
道端でころされていた虫たちを畑へ返す赤い目の人
笑っても笑ってもまだしゃべれないあなた 届いて私の祈り
ぷるるんと揺れるプリンを一心に見つめる瞳そのままでいて
いちりんの花の歴史に浮かぶのはしわしわの手と笑顔とジョウロ
すがりつく必死な顔が好きでした。幸せなのね、もうさよならね
すくってもすくってもまだ掬えないあの子の痛みあの子の悲しみ
私ではないからあの子のことなんてわからないんだ抜けた髪の毛
何をしても何をしててもひとりです 風鈴がちりちりと鳴いてる
苦しんだこともないのに笑うなよ そういうあなたの濡れた微笑み
「あ、もしもし。おはよう元気?今日の夢怖かったんだ、死ぬシャボン玉」
殴っても笑う彼女に恋をした彼も殴った笑う彼女を
シンプルに削ぎ落とされた側にいて呼吸をしてる 救われたい人
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