その未来を拒否した時、ぼくは選択する

住人

 

雨が降っている。

ときおり激しい音をたてて、屋根を叩く。

雨の日の心はなんだか靄がかかっているみたいで

落ち着いているようにも見えるけれど
どこかソワソワしている自分がいる。

 

『雨が降っているから今日はやめておこう』

予定していたことを天気を理由に先延ばしするように
未来のことも些細なきっかけで道を変えていく

なりたかったはずの未来に向かう道は一本だと思い込んでいたけれど、歩き続けるたびに道は何本も現れる

人に出会い、話をして、模索して
新しい価値観と出会うことでまた道が現れる

そうして何度も、何度も寄り道を繰り返しながら、その未来に一歩づつ近づいていって、ぼくたちは選択をするのかもしれない。

ぼくは何度もその選択をして、寄り道を繰り返して

その度にぼくは、寄り道の最中で見つけた価値観に刺激され、ときには未来を拒否することもあった

たくさんの選択肢の中から道を選び、拒否することで選択肢が生まれ、また選択をする

 

そうやって進むことでいつか自分の求めていた未来にたどり着けると信じて
ぼくはいつまでも選択し続ける

やまぐちなおと

珈琲焙煎と農的暮らしをしています。

プロフィール

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