生きづらさの正体 -007-

住人

※今回は少し過激な内容になるかもしれません。苦手な方はあまり読まないほうがいいかもしれません。また文中の行為自体を推奨しているわけでもなく、あくまで私の気持ちを綴っていることをご理解ください。

オンラインでもオフラインでもみんな人間関係や自分の生きづらさに悩んでいるなぁとつくづく思う。

 

今私はリアルでは長野県で施術をしたり、占いをしたりしてこのご時世でもありがたいことに人と関わる仕事ができている。そのことには本当にありがたいなぁと日々感謝しかない。

ただ、この2ヶ月ほどオンライン(いわゆるリアルではない繋がり)からのホロスコープ鑑定があとを立たない。むしろ整体よりも星読みをしている時間のほうが長かったりもする。

 

その中の一人の女の子が今日の主人公

年は20代半ば。実生活では教師を目指し日々大学で勉強をしている。先日は教育実習があったようでそこで関わった生徒ととても良好な関係を築き、実習最終日には沢山の感謝の手紙とともに「先生と出会えて良かった」「悩みを真剣に聞いてくれてありがとう」「絶対先生になってね」そんな言葉をもらったととてもうれしそうにTwitterに書き連ねていた。

 

ただ、Twitterの裏垢(いわゆる鍵垢)では自分がなぜ人から好かれるのか。こんな私のどこがいいのか。そういった自分に対する不満をつらつらと書き連ねていた。

私もその子とは繋がっていたので、最初は軽い気持ちで「そうやって自分の気持ちと向き合える〇〇ちゃんだからこそ、生徒さんの気持ちに寄り添えるんじゃない?」とか言ってたけど、彼女はどんどん病んでいった。

 

始めはお酒に溺れ、腕に数本切り込みを入れるくらいの軽いリスカ。

周りで繋がっていた人も最初は優しい言葉をかけていたけれど、そこからアルコール依存症、腕全面のアムカに加えレグカ。睡眠薬をお酒で飲み始め、最後には首吊り未遂まで。

表の彼女とは裏腹に、鍵の彼女はどんどん病んでいった。その頃には周りも声をかける言葉を失い、ただただ彼女は明日も生きてくれているだろうかと願うようになっていた。

 

私もその一人。

毎日「死にたい」と嘆く彼女に「死なないで」という言葉は単なるエゴでしかないと知っているから、とにかく次の日を迎えるたび彼女は浮上しているだろうかと本当に願うような気持ちでSNSを眺めていた。

 

彼女は今、流石に危ないと母親に強制的に精神科に入院させられ死に直結するすべてを奪われ、看護師さん監視のもととりあえず生きてくれている。

 

何が彼女をそうさせているのか

 

彼女の呟きを見る限り「母親」との関係性にきっとなにかあるんだろう。

小さい頃から恋愛はおろか、友達と泊まりの遊びもさせてもらえなかったらしく、常に正しくいてほしいと母親から『監視』させられた人生のようだった。それが彼女の自尊心を奪い、自由を奪っていたのかな?と思うと、それでも親元を離れて一人暮らしをしながら頑張って大学へ行き続ける彼女に尊敬しかない。

 

 

「死にたい」という人を「死なないで」と止める行為はたとえ血の繋がった家族であっても果たしてその人にとっての幸せになるのだろうか。

 

昔少し関係を持った彼が命を絶ってしまった事がある。もちろん悲しかった。寂しかった。

でも、彼はこの世界がとても生きづらそうだった。優しすぎた彼。そして、正しく生きたいと世の中の不条理に叫びを上げ続けていた彼。

その彼が選んだ最後の手段が「死」だった

その選択しか選べなかった彼にもっと手を差し伸べればよかったかもしれない。もっとなにかできたかもしれないと後悔をするのは私も含めて残されたものの免罪符のような気がしている。

生きるという選択を手放したことによってやっと自分らしく呼吸ができたのかな…と良かったねと安堵していた自分も存在していたのが事実なだけになんとも遣る瀬無い。

 

 

正しさだけでは生きられない。

でも、正しくありたいとおもうからこそその葛藤で自分を傷つけるという選択しかできない

 

みんながみんな、正義よりも強かさを手に入れたら楽なのになぁ

 

上手い表現が見つからないけれど、死にたいと願いながら、死ねないと嘆き、死ぬための努力をしている彼女を見ると、自分の心に忠実に生きたいが故の葛藤にも思えて愛おしいなぁと思う。

だって、正しく生きたいを全身全霊で表現しているのだから

 

Knoah

見た目はポジティブ中身は陰キャのアラサー。世界はいつでも優しいんだよ

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