わからないことだらけ

住人

電車が来るのを駅のホームで待っていた。後ろに並んでいたおばあさんが「この電車は〇〇駅に停まりますか?」と尋ねてきたので、とまりますよ、と答えた。同じく、近くにいた中学生ぐらいの女の子2人が、この電車は自分の行きたい駅に止まるのかなあ、とこちらまで聞こえる声で話をしていた。私はそれを見て見ぬふりが出来なくて自分から声をかけに行ってしまった。妹に背格好が似ていたからなのかもしれない。よくわからないけれど声をかけた。そのおばあさんも女の子2人も無事に降車が出来ていたようで安心した。嬉しくなったけど、後々考えてみると、これは自己満足しているだけなのかと思った。頼まれてもいないのに勝手にやって満足して、勝手に人に見返りを求めている気がしてなんだか気持ち悪いと思った。結局自分の利益しか求めていないのかもしれない。全部全部かもしれないばっかりで自分のことを何もわかっていない。何もわからないから、わかろうとしないから、毎回同じところで躓いている。自分のことがわからないって、これってもう人としての欠陥品なのかなと感じる。自分のことをちゃんと認めてあげられなくて苦しくなることが多いし、直し方もわからない。

そういったつらいことを紛らわすために最近は毛糸とかぎ針を買った。『人のセックスを笑うな』という映画に出てくる、蒼井優演じる えんちゃん という女の子がいつも真っ白な毛糸の帽子をかぶっていた。それを見ていたら私も真っ白な帽子がかぶりたいというきもちになったのですぐに編み物道具を買った。でも編み物を1度もしたことがないから初歩の初歩で躓いて全く前に進めない。でも寒い時期には完成できたらいいなと思う。もし編み物得意な方がいればご一報ください…。

はち

音楽と本とねむることがすきです

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