利用するから利用されたいマンダラチャート

住人

なかがわよしのは≪ナニモノになりたいのか≫って毎月マンネリ。それを打破するために、大谷翔平くんが取り入れていたことでも有名な≪マンダラチャート≫してみーたー。

*マンダラチャートが何かは説明しない。興味がおありでしたら、ググってみてくだされ。

まず中央に何を置くか。表現者として、どこを目指すかだが、案外すっきりと落とせた。
≪異端として認知される≫
みんなを幸せにする小説は書けないし、書きたくもねえ。誰かに必要ともされたくない。ただ自分のために書く。一方で文学賞を受賞してまわりに認められたいとも思うよ、矛盾。にんげんだもの。でも、その術をわたしは知らないという実力不足。だから亜流でいくしかないことを、自分なりに消化し受け止める。これは≪生涯≫と≪障がい≫を懸けて、実現させるものだと思う。あと何年生きられるかはわからないので、呑気にしてはいられないが、許される限り時間をかけて、自分にもまわりにも≪異端≫を浸透させてゆきたい。

≪異端として認知される≫ために必要なコト/モノは以下の8つ。
①なかがわよしのらしい文体
②唯一無二の朗読活動
③人とは違う本を読む
④偏った音楽嗜好
⑤奇抜なファッション
⑥ニッチなメディアに取り上げてもらう
⑦精神病を隠さずに利用する
⑧変わった友だちを作る

≪なかがわよしのらしい文体≫は詩と小説の間のようなところを目指していて、決して簡易な言葉並びは使用しないと決めている。優れた作品は誰にでもわかる言葉を使っていても、どうにでも取れる奥行きがあるものだが、これにはわたし興味が持てないんだよね。つまんないじゃん。あと会話って不完全な文法でも通じるじゃないですか。そんな≪外国人のカタコトの日本語≫でも伝わるその事実を、なかがわよしのの文体に落とし込みたい。

≪唯一無二の朗読活動≫については、まあ、恥ずかしながら、詩の朗読をしてるんですけどね、わたし。サンプラーとかテープエコー=エフェクターを使った実験的なアプローチで、このエッセイよりも難解なことやっていて、自己満足。人とは被りたくないので、実験。でも最近、自分がやっている朗読は≪ダブポエット≫というジャンルだと知りました。宇宙でも例のない手法だと思っていたのに、簡単に括られてしまい、悔しいやら恥ずかしいやら。≪人とは違う本を読む≫とか≪偏った音楽嗜好≫とかもそうだけど、朗読でも本でも音楽でも、その枠にハメられたくない。「これ、なんて言うの?!」と質問されちゃうようなところを目標にしてる。「なんかよくわからないけど、とても良かった!」が最高の褒めめめめめ言葉。感想が≪答え≫として出てしまうのは良くないと思うんだ。わからないものを文字化したり映像化したり音楽化したりしたら、受信する人もわからなくて当然だと思うので、≪わからないをわからないまま≫でお伝えできれば本望。今年の心のベストテン第1位間違いなしの書籍『フリー自伝』に関しては、感想をうまくまとめられないのだけど、だからこそ、それをもとに『光線』という長編小説に詰め込んだのだった。

≪奇抜なファッション≫で笑われたい。ユーモアある人でいたいから。ここでも自分なりのジョークを書いてるつもりなんだけどな、爆笑されない、感覚的に察している。≪ニッチなメディアに取り上げてもらう≫は、この≪おどりば≫でできているし@セルフプロデュース、≪精神病を隠さずに利用する≫も、うん、同じだね。そう思ったら、≪おどりば最高じゃん!≫ってことに。

≪変わった友だちを作る≫は、失礼かもですが、おどりばの皆さんは≪カワリモノ≫の集まりだと思うの。その変わりっぷりはセンシティヴさだったり、アーティストっぽさだったり、異様なほどの普遍さが逆に変わってたり。なので、友だちになりたい。コロナ収束したら飲み会とか企画してヨ、誰か。人見知りだから、行かないけど。

正直、≪ほぼな若者の中に紛れて45歳のおじさんがいていいのか?!≫と思ってるわけですが、おどりば。誰も文句言わねえから、図々しく居座ってやるからな。卒業宣言も引退勧告も、しませんよ、しないでね。今後もおどりばを利用させてもらいます。利用するっていい響きじゃないけれど、実はうまく使いこなされるべき言葉だよねえ。≪利用≫して、もっと名を売りたい。そして、成功したくない。

なかがわ よしの

生涯作家投身自殺希望。中の人はおじさん。早くおじいさんになりたい。

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