全てのものには「コツ」がある

僕は隔月で、イラスト講座をしている。
もう7回。コロナの影響で5月はオンライン開催となった。

イラスト講座には、
「イラストは好きでよく描いています！」という人と、
「苦手で…。」という人と、
様々だ。

講座は、僕の描くコツの説明をした後に、オリジナルのイラストの見本を模写するかたちで進められる。

「絵は昔から苦手で、今回は少しでも描けるようになれば、と…。」
そんな不安げに話していた人も、意外に見本通りに上手く描いている場合がほとんどだ。
すべては「コツ」を知らないだけ。そう感じる。

イラストにおいてのコツはたくさんある。

「頭に十字線を入れると、目や鼻の位置が決まり、作画が安定します」

「年齢の描き分けは、眉を描くか描かないかで、楽に描き分けられます」

「頭は球体です。それを意識しないと、前向きの頭以外は不自然になります」

など。

僕はよく、絵を描くのが苦手な人に「絵が嫌いになったのはいつぐらいから？」という質問をする。
多くの人が小学校高学年くらいから中学校あたりだ。
その理由は、自分の絵を見られて「恥ずかしい」と思ったり、
「それって、犬？猫？」と描いたものが分かってもらえなかったりという理由からだ。

苦手になる理由は「コツ」を知らないだけ。
ただ、それだけのことだ。

イラスト講座も毎回「自分がこんなに描けるとは思っていませんでした！」との感想も多い。

コツを学ぶだけで人は、すごいスピードで成長するもの。

勉強にしても、勉強した時間ではない。
勉強においてのコツを知っているかどうかだ。

「早い記憶術」や、「勉強方法」について知っているかだ。

コツを知っているか知っていないかで、成長スピードは変わる。

人間は人生の時間が限られているもの。
大切な時間をフル活用するために、コツでコツコツ生きていきたい。